東大 「驚異の部屋」 展のことなど…展示風景(4)2006年11月14日 06時09分14秒

ナマ物が続いたので、無機質なものも載せておきます。

写真はフラッシュをたいたので明るくみえますが、実際には照度をぐっと落とした、ほの暗い部屋の片隅の展示風景です。

望遠鏡、六分儀、顕微鏡、分光器…etc, の光学機器が静かに並び、窓の向こうの雨に濡れた緑との対照が鮮やかでした。

最近、この手のものを自嘲気味に「学術廃棄物」と言ったりするようですが、鈍く光る、古びた真鍮の色合いには、モノとしての圧倒的な存在感があります。かつての「科学する心」の魂が、まだ辺りに漂っているようです。

理系アンティークは、日本ではまだ市場が成熟していませんが、海外では専門の業者も多く、「げに、さもあるべし」と、こうした品々を見ると思います。

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さて、同展のことはこれで終わりにしますが、お近くの方はぜひ直接ご覧ください。
(開館日を今一度ご確認ください。http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2006chamber.html