手のひらのグリニッジ2007年05月15日 23時07分49秒

わが家にそびえる、2つめの天文台です。
(1つめはこちら http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/12/11/993971

Lilliput Lane-訳せば、リリパット横町?-という、イギリスのフィギュア・メーカーの品。同社は1982年の創業ということで、今年はちょうど25周年を祝っています。

■公式サイト http://www.lilliputlane.co.uk/

同社はイギリスのピクチャレスクな田舎屋のモデルで有名ですが、同時に、このような歴史的建造物も製品化しています。素材はいわゆるレジン(硬化樹脂)で、手に持つとずしっと重いです。非常に細かいディテールまで作りこんだ、精巧な作品。

私の知る限り、グリニッジの建物は、これまで3種類 Lilliput Lane から売りに出されていて、そのうちの2つまでは手に入れましたが、3つめが難物で、なかなか出会いがありません。

写真は Great Equatorial と呼ばれる、32センチ屈折望遠鏡を収めていたドーム。印象的な玉葱形の大ドームは、グリニッジのシンボル的存在ですが、できたのは1893年と意外に新しく、しかも今のドームは戦争で大破したのを1975年に復元したものです。

残念ながら、グリニッジには行ったことがないのですが、こうしてフィギュアを眺めてはあれこれ空想にふけっています。


【2015/2/14 訂正】

この建物の完成は、1893年ではなく、1857年です。
当初の機材は、メルツ製12.8インチ屈折望遠鏡で、半球ドームの代わりに円筒(ドラム形)ドームを戴いていました。
その後、より大型のグラブ製28インチ屈折が導入され、それを収めるために、今見るような巨大な玉ねぎ型ドームに改装されました。その改装の年が1893年です。