江戸の想像力(3)…おまけ2008年07月20日 13時29分06秒

(ジョン・ハーシェルが発見した?月に住むコウモリ人間と、ビーバー人間)

昨日の記事中、片山松斎が「西洋には月世界人の身長を測る器械まである」と書いているのを見て、思わずのけぞりました。

私は最初、19世紀前半、アメリカの大衆紙に「ジョン・ハーシェルが月世界人を発見!」というヨタ記事が出て、欧米で一大センセーションを捲き起こした事件を連想しました。

ジョン・ハーシェルが、42,000倍の超高性能望遠鏡で、身長4フィートの月世界人の生活を事細かに観察・報告したという内容ですが、松斎の文章は、それがはるか極東まで伝わった証拠ではないか!と色めき立ったのです。が、件のニュースは1835年なので、松斎の記事とは関係ありませんでした。残念。

それにしても、松斎はいったい何を元に書いたのか、まったくとんでもない話です。
それをしれっと書く彼の胆力も相当なもの。

■参考 THE MOON HOAX
 http://www.lhup.edu/~dsimanek/hoaxes/moonhoax.htm
 (↑の図も同ページより)