神戸文学館…タルホ少年はかつて神を見たか ― 2010年02月01日 19時13分34秒
現在の神戸に、足穂に直接関係する遺構がどれほど残っているかは分かりません。
おそらくあまりないだろうと思います。
そんな数少ない遺構の1つがここ、神戸文学館です。
神戸の中心から東に寄った王子公園の一角に立つ赤レンガの建物。
昭和4年に西宮に移転するまで、関西学院はここにあったのですが、当時から残る唯一の建物がこの文学館です。明治37年(1904)に建てられ、関学時代は同校のチャペルとして使われていました。
足穂が関西学院普通部で学んだのは、彼が14歳から19歳まで、すなわち大正3年(1914)4月から大正8年(1919)3月までのことです。したがって、学生時代の足穂はこのチャペルを親しく目にしたはずであり、そして恐らく足を踏み入れこともあったでしょう。その同じ場所に、こうして立てるのは幸せなことです。
足穂文学の骨格は、こういうハイカラな空気の中で、ハイカラな級友たちとの交流によって作らたのだなあ…と感慨にふけることしばし。
今回の神戸旅行は、足穂に敬意を表して、まずここからスタートしました。
★
ところで、文学館の展示内容ですが、足穂巡礼の気分で行くと一寸肩すかしをくらうかもしれません。当然足穂も紹介されてはいるのですが、なんとなく one of them 的な扱いで、いささかわびしい感じです。まあ、タルホ氏御当人はまったく気にされないでしょうし、神戸ゆかりの作家はそれだけ層が厚いということでしょう。神戸の実力を感じます。





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