銀河と彗星2026年03月19日 18時55分01秒

2026年3月19日。

この日はある男性が花粉症を発症した日として、男性の周囲では永く記憶されるでしょう。花粉症はいきなり来る―。たびたび聞かされたことは都市伝説ではなく、きわめて正確な陳述でした。

ところで3月19日にちなむ事柄をネットで見ているうちに、次のような事実を知りました。

   ★

1945年3月19日。

すでに本土空襲が常態化し、太平洋戦争も最末期の頃です。
その最前線で立ち働いていた米空母に「フランクリン」という艦がありました。

この日、「フランクリン」は神戸港攻撃のため、多数の艦載機を載せて高知沖を進んでいたのですが、そのとき雲を抜けて一機の日本機が突如として現れました。同機は2発の徹甲爆弾を投下し、いずれも甲板を貫通。艦上・艦内で次々と誘爆を引き起こし、フランクリンは激しい炎に包まれ、辛うじて沈没は免れたものの、死者700名あまりという大変な被害をこうむったのです。

すでに反撃能力を大幅に欠いていた日本からすれば、まさに「大殊勲」ですが、米軍の迎撃により爆裂四散したこの日本機を操ったパイロットの名も、そもそもどの部隊に属する何という機だったのかも、今では正確な資料が残っていないそうです。ただし識者よれば、おそらく第762海軍航空隊所属の陸上爆撃機「銀河」、もしくは第701海軍航空隊所属の艦上爆撃機「彗星三三型」だろうとのこと。

軍用機に「銀河」「彗星」という名を与えた関係者の思いを「ロマンチシズム」と呼ぶことにはためらいを覚えますが、やはりそこになにがしかのロマンチシズムが漂っていたことも確かでしょう。

とはいえ、「銀河」や「彗星」にまたがって洋上に散った若いパイロットが最後の瞬間に何を思ったのか、そして燃え盛る炎に焼かれたアメリカ兵たちの最期を思うとき、このロマンチシズムは、いかにも苦いです。されど…と、ここで再び逆接とともに、いくつかの言葉を飲み込むのですが、この辺はなかなか曰く言い難いですね。

   ★

諸人の等しく安らかならんことを。

(天の川とアトラス彗星。Image by ぱくたそ)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック