雲がおしえてくれること2026年06月13日 18時03分08秒

きょうは昼食をとって横になったら、そのままぐっすり眠ってしまいました。
目が覚めたらもう4時を回っていてビックリしました。
先週からいろいろあって、きっと疲れがたまっていたのでしょう。
でも、今の時期はそんな時刻でも、窓のむこうには明るい空が広がっていて、何だか得をしたような気分です。

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昨日、地平線上に入道雲を見ました。
おそらくもっと前から空に浮かんでいたのでしょうが、私がそれと意識したのは昨日が初めてです。その立派な姿に、本格的な夏の到来をはっきりと感じました。

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このまえ新聞の書評欄で見て、注文した本。


■レイチェル・カーソン(文)、ニッキ・マクルーア(絵)
 『雲がおしえてくれること』
 あすなろ書房、2026

千葉茂樹さんの訳で、監修を荒木健太郎さんがつとめています。

レイチェル・カーソンといえば、農薬の危険性を告発した『沈黙の春』(1962)で名をはせた海洋生物学者です。ナショナルトラスト運動に代表される、それまでのいくぶん審美的・情緒的な色合いの環境保護運動は、彼女によって新たなステージに入ったと言ってよく、もちろんその流れは今も続いています。

日本では、有吉佐和子さんの『複合汚染』を通じて、その名を広く知られました(今の目で見ると不正確な記述も目につきますが、1974~75年に朝日新聞で連載されたこの作品は、文字どおり小学生時代の私の心胆を寒からしめました)。

そのカーソンが雲をテーマにした文章を書き、それが最近になって絵本になった経緯は、本書のあとがき(「イラストレーターより」)に書かれています。

まだ『沈黙の春』が出る前のことですが、1956年にカーソンは若い視聴者の声にこたえて、「Something about the Sky」というテレビ番組の台本を書いたことがあります。そのことは長い間忘れられていたのですが、本書は新たに見つかったその台本をもとに作られました。


もちろん、この短い絵本で、雲のすべてを学ぶことはできません。
採り上げられているのも、層雲、積雲、巻雲の基本3分類だけです。
ただ、この絵本でカーソンが伝えようとするイメージは鮮明です。


彼女はこの世界に2つの海があること、すなわちひとつは水の海であり、もうひとつは空気の海であることを説きます。そして、空気の海で今何が起きているのか、それを海の底で暮らすわれわれに教えてくれるのが雲だ…というのが、海洋学者レイチェル・カーソンのメッセージです。温かい空気は多くの水蒸気を含んで上昇し、一定の高さで凝結した水滴は雨となって大地を潤し、水と空気のこの巨大な循環は、尽きることがない。彼女はそのことを詩情豊かに綴ります。

(本書巻末に登場する作画者の作業台の光景)

この美しい絵本は、主に切り絵で表現されているところが何となく日本的ですが(滝平二郎さんの本を思い出します)、作者はさらに日本産の和紙に墨を塗り、それをにじませ、ぼやかすことで空と雲の質感を表現しようとしており、その点もすぐれて日本的なものを感じます。

(本書カバーの袖より。「知ることは感じることの半分も重要ではない」と、カーソンは著書『センス・オブ・ワンダー』に記しました)

コメント

_ S.U ― 2026年06月15日 13時14分33秒

雲が基本的に3種類であることは、最近の教育ではまた復活しているようですね。私らが学んだ頃は、国際分類10種類(これは今も変わっていません)を丸暗記で覚えたものですが、最近は、積雲と積乱雲は同じものだとか、層雲は霧の高いのだとか、層積雲と乱層雲、高層雲は「程度の問題」とか、細かいことはしりませんが、名前丸暗記にはなっていないようです。

_ 玉青 ― 2026年06月21日 16時38分58秒

今日も雲の記事を書いておきながら何ですが、私の場合、雲の名前は何度聞いても覚わらないですね。雲の本は何度も買ったし、眺めたんですが、目の前の雲を名前で呼ぼうとすると、途端に途方にくれます。私の認識のパターンが雲向きではないのでしょう。

_ S.U ― 2026年06月23日 13時35分02秒

>何度聞いても覚わらない

3種類ならともかく10種類では格段に記憶し難くなるのはごもっともと存じます。この場をお借りして、簡単な記憶法をご紹介したいと存じます。

雲の種類は、5つの漢字の組み合わせです。括弧内は、ラテン語の語根です

巻(cirr-)、積(cumul-)、層(strat-)、高(alto-)、乱(nimb-)

この5つから、1つ、あるいは2つを選んで雲名を作ります。1つは5通り、2つは10通りで、15種類できますが、禁止されるのがあります。

高・乱は、副次的属性なので、これらだけでは雲名が構成できません(これで3種落ちる)。また、高・乱は、巻 とはカップルしません。(これでさらに2種落ちる)。で、10種類となります。なお、2文字の時の順番ですが、高と巻は優先的に語頭に来ますが、残りの積・層・乱の順序は規則性がなく、暗記するしかなさそうです。

名前を覚えるよりは、形と原理を理解することなんでしょうが、この覚え方にも多少なりとも原理が入っていたらよいと存じます。

_ 玉青 ― 2026年06月27日 15時04分51秒

ありがとうございます。この機会にもう一度頑張ってみようと思います。
ただ、名称の方はそれでいけるとして、実際の雲をネーミングする際の困難は依然感じています。これが入道雲なら積雲(雄大積雲)だし、ひつじ雲なら高積雲、うろこ雲は巻積雲で、筋雲は巻雲…というあたりはまだいいんですが、高層雲、巻層雲、乱層雲あたりが、いつもボヤ~ンとしています。要は具体的な形のある雲なら、名と体が一致しやすいんですが、「ぼんやりした不定形の雲」を「それ」と認識するのが、私はすごく苦手のようです。まだまだ雲の道は奥が深そうです。

_ S.U ― 2026年06月29日 12時33分36秒

>「ぼんやりした不定形の雲」

そうですね。これは、実際の天の雲を見て指さし、「巻層雲!」、「乱層雲!」と指差呼称確認を繰り返すしかないのではないでしょうか。

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