日食に何を見るか2026年03月28日 14時57分23秒

さて、ブログも半ば放置状態ですが、ぼつぼつ記事を書くことにします。

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先日、こんな絵葉書を買いました。


時代は1900年代初頭、版元は裏面に「K.F. Editeurs, Paris」とあって、ここはチューリッヒの美術出版社 Künzli Frères(キュンツリ兄弟社)がパリに出した支店の由。まあ絵葉書の素性はそれとして、これが何を表しているのか、徹頭徹尾分かりません。


角を生やした悪魔が、悪魔らしからぬ表情でスヤスヤ眠っています。
隣には手紙を持った意地悪そうなウサギ。


他の男と車で出かけようとする奥方(?)が、悪魔男にむかって手を振り、そこに「皆既日食」の文字。(この語があったから私の探索に引っかかったのです。)


その上にいるのは、これまた皮肉な笑みを浮かべた、蝶だか蛾だかの妖精。

フランス流のコキュ(寝取られ男)をテーマにした、シニカルなユーモア絵葉書だと思うんですが、その“絵解き”がまったくできません。いったい何なんでしょう?

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ときに今日の紙面で、つげ義春さんの訃を知りました。
まこと皆既日食に際会した気分です。


起き臥しによって瞼を開閉するねじ式の目を手に


瞑目して合掌―。

この日食は永遠に終わることはありませんが、その分、壮麗なコロナがいつまでも神秘の光を放ち続けるはずです。