そびえ立つウラニア2014年09月27日 12時13分36秒

星を閲(けみ)するその本分に立ち返ると、こんなウラニアの姿もあります。


↑は以前も登場した、ウィーンのウラニア天文台。
元記事(http://mononoke.asablo.jp/blog/2010/08/23/5304945)を参照すると、ここは時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の肝いりで、1910年にウィーンの街中にオープンした公共天文台・兼・教育施設で、今も存続しています。
(こちらも参照。http://mononoke.asablo.jp/blog/2010/08/24/5306212

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さらに探すと、ウラニア天文台は、スイスのチューリッヒにもありました。
というか、こちらの方がウィーンよりも3年先行しており、いわば本家格です。

(1920年代の絵葉書)

アルプスの山々を望む高楼のてっぺんにドームを据えた、なかなか素敵なシルエット。

英語版ウィキ(http://en.wikipedia.org/wiki/Urania_Sternwarte)の記述を参考にすると、チューリッヒのウラニア天文台は、同市リンデンホフ街に立つ公共天文台で、1907年に竣工、高さは51メートル。主力機材は、カール・ツァイス製・口径30センチ屈折望遠鏡です。開設100周年を迎えた2007年には、望遠鏡もレストアされ、建物ともども現役で頑張っています。

ドーム内部の様子は、公式サイト(http://www.urania-sternwarte.ch/)から見ることができます。


現在も一般に公開され、観測ツアーが行われていますし、併設するバーやレストランで素敵なひとときを過ごすこともできるとのこと。

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夜ともなれば月明かりがドームを照らし、大人も子供も天体ショーを固唾をのんで見守り…

(1924年の消印が押された絵葉書)