天文古玩、社会化す…カテゴリー縦覧「古玩随想」編2015年08月19日 07時23分31秒

カテゴリー縦覧の旅もいよいよ終わりが近づきました。
というか、あとは「その他」とか、「身辺雑記」とかしか残ってないので、実質的にはもう終わったようなものです。(そもそも、「その他」というテーマを与えられて、何を書けばいいのか?)

今日の「古玩随想」も似たようなもので、まあ何を書いてもいいのですが、逆にこういうのは書きにくいものです。

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つらつら思うに、最近、買い物の数量がずいぶん減っています。
「ああ、自分も多年の修練により、ついに物欲を克服することができたか」と、一瞬思ったのですが、自分が以前書いた文章を読み返したら、「欲望には際限がない、恐ろしいことだ」と書いている時期と、「最近はあまり買いたいものがない」と書いている時期が、わりと頻繁に交代しているのに気づきました。

結局、今の状態は、修練とか人格陶冶とかはあまり関係がなくて、いわば階段の踊り場みたいなものでしょう。また新たなフィールドが見つかれば、そこに小さなマイブームが起こって、いろいろ買ってしまうのかもしれません。

それが良いことか、悪いことかは、なかなか判断が難しいですが、まあ元気なのは良いことだと思います。何といっても、欲望は生きている証ですから。

でも、いい歳をして、こういう個の世界に閉じこもるのも、あまり褒められたことではありません。何かもっと対社会的に開かれた活動も、一方ではしていかないといけないのかなとも思います。これは自分にとって、今後の大きな課題です。

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余談ながら、最近ちょっと驚いたのは、ヤフオクに「天文古玩」を冠した商品が出品されているのを見たときです。それは古い天文儀器のレプリカでしたが、「天文古玩」もついに一般名詞化したか…と、いささか感慨深かったです。

ブログもその書き手も、こうして特殊から普遍へと至り、社会に拡散し溶け込むことで、安閑と彼岸におもむくことができるわけです。