おぼろな彗星2016年02月05日 22時29分50秒

昨日のPCの不調の話。

起動直後はいいのですが、操作しているうちに、どんどん動きが重くなって、最後は頼みのタスクマネージャーも止まってしまい、再起動もままならない…。 一昨日からそんな症状に悩まされていました。あれこれしているうちに、OSを更新したら何となく直ったものの、根本的な原因は、例によって不明のままです。

人間が機械に翻弄されることに、今では慣れっこになってしまっていますが、本当は良くないことだと思います。

   ★

さて、ハレー彗星の話をさらに続けます。

南仏の人が、派手に山車を引っ張ってお祭り騒ぎに興じるいっぽう、こんな瞑想的な気分でハレー彗星を見上げていた人たちもいます。


「ハレー彗星。オックスフォードからの眺め。1910年5月22日」

彗星は4月に地球に最接近した後、さらに光度を挙げながら近日点に向けて虚空を飛び、この5月には、夜明け前の空にその姿を茫と見せていました。


黒々とした樹々のシルエット、かすかに底光りする雲、その隙間にぼんやりと浮かぶ彗星。撮影者も十分に絵画的効果を意識した、一種の芸術写真ですが、そこに漂う情調は、昨日の絵葉書とはずいぶん違います。

まあ、オックスフォードの人だって、時には馬鹿騒ぎもするでしょうが、こういうのを見ると、何となく国民性というか、住民かたぎというはやっぱりあるんだなあ…という気がします。

(消印は、翌1911年4月7日、オックスフォード投函。若い女性が、北イングランドに住むお母さんに宛てた絵葉書です。)

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