企画展 「星空にあこがれて ― プラネタリウムと天体望遠鏡」(2)2006年11月16日 06時07分10秒


さらにパンフレットより一部転載。

★中央:10センチ屈折(既出)
 左:中村要(なかむらかなめ)製屈折(昭和初期)
 右:オルバン・クラーク製12.5センチ屈折(大正時代)。

例えばアメリカあたりの人だと、真鍮製鏡筒はあくまでも金色にピカピカ光っているのが好きなので、メンテナンスに細心の注意を払って、場合によってはラッカーを塗り替えたり、いろいろ苦心しますが、日本人は古色好きなので、こういう煤けた風情にいっそう強く心惹かれるようです(あくまでも平均的な感性としてですが)。

たとえ理科趣味といえど、決してカルチャーフリーではない―というのは、考えてみれば当たり前の話ですが、つい忘れがちな点でもあります(それで頓珍漢な誤解をしたりすることもあります)。

コメント

_ Akiyan ― 2006年11月16日 23時33分15秒

今年の夏は、町田市立博物館が印象に残っています。
展示品は、「驚愕」の逸品そろいでした。
光学機器ばかりでなく、抱影先生にかんする当時の文献・雑誌
コレクションも、まさに弩級でありました。
児玉光義先生の講演会もあって、もう、最高でした。

_ 玉青 ― 2006年11月17日 20時54分02秒

ますますそそられますね。今となっては詮無いことですが…。

しかし会期中でも、多分行けなかったと思えば、あきらめもつきます(町田はやはり遠いです。地方在住者としては都心でやってほしかった)。

_ ガラクマ ― 2006年11月22日 00時01分00秒

この望遠鏡たちは後日~11/5まで明石に展示されました。その時は、相当ラフな扱いで、写真も撮り放題だったらしいです。
 ところで、五藤の望遠鏡は古い雑誌で見た覚えがあります。この望遠鏡は、見てのとおりオリジナルではありません。さてさて。。  (と言っても、私も分かりません)

 ちなみに、最近「中村要と反射望遠鏡」という本を買いました。9000円もしましたが、数年前は2000円の本です。困ったものです。

_ 玉青 ― 2006年11月23日 00時45分27秒

ガラクマさま、情報ありがとうございました。

明石にも来たんですね。さっそく検索したら、公式サイトにちょっと内容が載っていました。(http://www.am12.akashi.hyogo.jp/

ところで、「五藤の望遠鏡は古い雑誌で見た覚えがあります。この望遠鏡は、見てのとおりオリジナルではありません」…というのは、どの望遠鏡のことでしょうか?

* * * * *

現在開催中の、「宇宙のおもちゃと絵本展」もどんな内容か気になります。。。

_ ガラクマ ― 2006年11月26日 09時57分04秒

すいません。写真UPされておりませんでしたね。
パンフに入っている五藤の10cmのお話でした。

ちなみに、私が今一番みたい望遠鏡はタイタン赤道儀に乗った10cm反射です。古老さんとこで見ましたが、先日お聞きしたら、廃棄してしまったとのこと。残念です。
 アルミ板から抜いたと思われる鏡筒内側補強リング一体型スパイダーをもう一度見てみたいです。

_ 玉青 ― 2006年11月26日 18時02分43秒

なるほど、了解です。

だんだん話がディープになっていきますね。これから先のレベルになると私もちょっと怪しいんですが…。ところで、ガラクマさんのサイトでオズマ80に再会できたのは感動の体験です。忘れもしません、小学生のとき兄と二人でお年玉を出し合って、清水の舞台から飛び降りるつもりで買った、思い出の望遠鏡。

しかし、タイタンはリアルタイムな記憶がありません。当時の現実的な選択肢ではなかったからでしょう。タカハシの名もそうですね。成東商会やスリービーチの広告は穴の開くほど見たせいか、記憶も鮮明なんですが。(もっと言うと、キング商会の広告を見ると、余りのいじらしさに、ちょっと涙ぐましい気になります。)

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