8月の星座…ブリストルの街から2015年08月15日 11時06分39秒

蝉たちは元気ですが、今日はわりと涼しく、午前中はエアコンなしで過ごしています。

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さて、恒例の季節の星座めぐり。
今日はイングランド南西部のブリストルから見た空です。


ロンドンから西に190キロ。イギリスはそう広い国ではないので、それだけ行くと、もう大西洋から切れ込んだブリストル海峡にぶち当たります。そこに開けた港湾都市がブリストル。


エイボン川に反射して揺れる灯り。
街中に一際高くそびえる、ブリストル大聖堂のシルエット。
それらを見下ろす夏の星たちが今日の主役です。

キャプションを読んでみます。

 8月の星座。イギリスに住む人ならば、この星図を使って、8月中旬から9月中旬までの星座を学ぶことができます。皆さんは今、ブリストルから南の方を向いているところです。右手に見えるのは大聖堂の塔です。月のない晩ならば、カシオペア座からはくちょう座を経て、いて座に至る銀河の流れを見ることができるでしょう。

頭上にはこと座のヴェガと、はくちょう座のアルビレオが輝き、中天にはわし座のアルタイルが光を放っています。

暦のサイトでチェックすると、今日は旧暦の7月2日で、古人が祝った七夕は、ちょうど今ぐらいの季節感ですね。よく知られているように、七夕は俳句では秋の季語です。

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今日は8月15日なので、この児童用百科事典で今日の出来事をチェックすると、イギリスでは「VJ (Victory over Japan) Day」、すなわち対日戦勝記念日で、この百科事典が出た当時(1949)は、国民の祝日でした。

先方にしてみれば、慶祝ムードいっぱいの晴れやかな日で、当然のことながら、日本における8月15日とは、ニュアンスが全く異なります。


ちなみに、8月6日の項には、当然のごとく広島への原爆投下が記載されていましたが、8月9日の項には長崎への言及がなく、代わりに1896年のこの日、ドイツのリリエンタールが墜落死したことが述べられています。


思えばそれから半世紀もしないで、人類は高空から巨大な爆弾を投下する技術を、我が物としていたんですね。そして、さらに四半世紀もしないうちに、月へと到達…。
人間の中身はちっとも変わらないのに、その恐るべき技術の進展に目をみはります。

これは「人類の進歩」というよりも、「技術そのものの自律的進歩」と呼ぶのがふさわしい気がします。

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