スプートニクの青いマッチラベル2016年02月28日 09時25分47秒



スプートニクをモチーフにした、1950~60年代のマッチラベル。
こんなものをパッと見せられたら、「これは!」と思わず声が出るのでは?
何とも軽やかな色使いとデザイン。これは旧ソ連のプロパガンダ用とは到底思えず、フランスあたりで作られものではないでしょうか。


こちらも同じシリーズ。浜辺?で見上げるスプートニク。
これも「やられたなあ」感が強いです。

   ★

ここでタネを明かすと、これらはフランスでもソ連でも、ましてやアメリカでもなく、わがニッポンで作られたものなのでした。


神戸燐寸〔マッチ〕株式会社製。
戦後になっても、神戸はこの手のハイカラさに事欠かなかったようです。


うーむ、こういうのを「偉大な小芸術」というのでしょう。
それにしても、こういうデザインを手がけた人って、どんな経歴の人たちだったんでしょうね。



コメント

_ S.U ― 2016年02月28日 19時01分36秒

ほーぅ、面白い絵ですね。当時の日本のイメージにそぐわない気もすれば、合っているような気もして何とも言えないです。でも、言われてみれば、何か身近で懐かしい気もします。

 強いて私の昭和30年代のイメージとしてこれに近いものを挙げるなら、当時の○○週間のポスター(○○は交通安全とか労働安全とか伝染病予防とかです)、あとは星新一の本の表紙です。(具体的にこれに近いものを知っているわけではありません)

_ 玉青 ― 2016年02月29日 06時51分39秒

おお、何と複雑で捉えどころのない感想でしょうか。(笑)
でも、よくわかります。
真鍋博さんの「匂い」は、私も真っ先に感じました。
あとアンクルトリスの柳原良平さんとか…
ご両人の作品は、昔も今も一貫して懐かしくて新しい感じですね。

_ S.U ― 2016年02月29日 17時50分03秒

ところで、下から2枚目の写真のイラストの機械風のものは何を描いた物でしょうか? 左にあるのは、ヘリカルアンテナ? それとも風向計? 右にあるのは? 腕木式鉄道信号? それともトランシット? まさか天体望遠鏡か望遠カメラ? さっぱりわかりません。

_ 玉青 ― 2016年03月01日 07時07分44秒

たぶん具体的に「これ」というのはなくて、筒状の部分は望遠鏡、黒くメカっぽいのはプラネタリウムあたりに想を得たもので、それらをブレンドして漠然と「宇宙を探る機械装置」のイメージを図案化したのではないでしょうか。

_ S.U ― 2016年03月01日 12時06分50秒

>それらをブレンドして漠然と「宇宙を探る機械装置」
 えーっ、そんなイイカゲンなものがでかでかと描いてあるのですか。
 私は、真面目に、こんな機械が当時にあったのかと思って考えてしまいました。技術史の文献からの探索はむずかしいものですね。

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