金緑の古星図2023年10月14日 18時29分09秒

これまた東洋趣味の発露なんですが、韓国郵政(Korea Post)が2022年に、こんな美しい切手シートを出しているのを知りました。

(左側の円形星図の直径は約14cm)

切手といっても、ミシン目のある昔ながらの切手ではなく、最近はやりの「切手シール」による記念シートです。

テーマとなっているのは、朝鮮で作られた古星図、「天象列次分野之図」
同図には、李氏朝鮮の初代国王・太祖の治世である1396年に制作(石刻)された「初刻」と、それを第19代国王・肅宗の代(1674-1720)に別の石に写した「再刻」があり、いずれも現存します。この切手のモデルになっているのは、後者の再刻のほうです。

(奈良文化財研究所 飛鳥資料館発行『キトラ古墳と天の科学』より)


世上に流布しているのは、「原本」にあたる碑石から写し取った拓本ですが、その墨一色の表現を金彩に変え、輪郭線のみだった銀河を金緑で満たしたのは鮮やかな手並みで、なかなか美しい仕上がりです。



印刷精度も良好で、すぐ上の画像は、左右幅の実寸が約65mmしかありません。


私は面倒くさがりなのでやりませんが、これは額装して飾ってもいいかもしれませんね。


【参考】 天象列次分野之図については、以下に詳しい説明がありました。

■宮島一彦「朝鮮・天象列次分野之図の諸問題」
 『大阪市立科学館研究報告』第24号(2014)、 pp.57- 64. 

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