光学の授業2026年07月10日 16時40分09秒

この「天文古玩」も、すでに20年以上の星霜を経ています。
この間、いろいろな話題を取り上げ、多くの品を登場させました。でも、この狭い部屋の中に限っても、ここに登場してない品はまだまだたくさんあります。しかし、それは登場する価値が無いからではありません。


たとえば、この品はどうでしょう?
今から12年前に購入して、以来ずっと棚の上に鎮座しています。


これは木製台座の上でレンズを動かし、対象の見え方を観察させる「望遠鏡原理説明器」です。上の写真だと背景が暗くゴチャついているので、購入時の商品写真も載せておきます。


光学の理を説く理科教材の一種で、類似の品は日本でも、そしてたぶん今でも作られていると思いますが、これは19世紀のイタリア製で、フィレンツェの業者から送ってもらいました。

この場合、イタリア製というのが個人的に大きな意味を持ちます。
当然ガリレオの横顔も思い浮かぶし、ジョバンニとカムパネルラの教室にもこんな教具が置かれていたのではないか…と想像すると、これぞ天文古玩の保守本流という気が俄然してきます。


ここが定位置。これまた暗い写真で、何だかよく分らないと思いますが、20年間こういう風情に惹かれ続けて現在(いま)に至り、依然として変化と成長を続けているわけですから、我ながらなかなか根気強いというか、執念深いです。