天文骨董と大コレクターの世界 ― 2010年12月29日 14時15分08秒
(↑アンドレアス・セラリウスの星図帳より南天星座図。ウィキメディアコモンズより転載。ちなみに、図の左下で望遠鏡を覗いているのは、以前ペーパー・アストロラーベの記事で触れた人物です。http://mononoke.asablo.jp/blog/2010/11/28/5545383 あれの出典はセラリウスだったんですね。)
一気に「気」を放出してしまいボーっとしていますが、結局、年末年始もブログの方は通常ペースで営業することになりそうです。
★ ★
豪華な彩色を施した古星図、アンティークの天球儀、ブラスの輝きもまばゆい18世紀の反射望遠鏡…。滋味豊かな、そして夢のある天文骨董の世界。
そういう世界に憧れつつも、まあ普通は図録を眺めたり、それらしい復刻品でムードを味わうだけで満足するのが、普通の古玩好きの生態ではないかと思います。もちろん私もその一人です。
しかし、世の中にはそうしたチンマリした世界を超えて、図録の世界から飛び出したような「正真正銘、金箔つきのホンモノ」(何せ本当に豪華な金彩が施されていたりするのです)を、個人で入手され、愛蔵される方もいらっしゃるのです。
量の違いは質の違いを生むと言いますが、蒐集の世界に関して、それは完全に当てはまります(ここでいう「量」は、主に資力のそれです)。同じ蒐集という言葉で呼ばれても、大コレクターのそれは、小市民的蒐集とは全く別の世界です。まあ、だからこそ小市民的なコレクターであっても、それは大コレクターのミミックではなく、独自の価値を持ち得るとも言えますが、それにしてもスゴイです。驚嘆です。
以前、コメントを頂戴した toshiさんのブログ、「泰西古典絵画紀行」。
■泰西古典絵画紀行 http://blog.goo.ne.jp/dbaroque
ブログタイトルからも分かるように、toshiさんは、もともと筋金入りの美術コレクターで、主にオランダ・バロック絵画を中心にコレクションを構築されてきたのですが、そこにかつて天文少年だった「星ごころ」が加わり、最近は天文関係の品々の蒐集にも力を入れておられる…というのを最新の記事(※)を拝見して再度知りました。
(※)天球儀と古星図(1)
http://blog.goo.ne.jp/dbaroque/e/986ce89bf2e6029ddda5f4f5bd2ddc8e)
グロティウスの星座図帳(第2版、1621)、セラリウスの(シラーに基づく)キリスト教天球図(1660)、フラムスティード天球図譜(パリ版第2版、1795)といった品々が、「天球儀と古星図(1)」には登場しています。とても豪華です。(1)というからには、(2)以下もあるはずで、そちらにはいったいどんな名品が登場するのか、今から期待が高まります。
★
うーん、それにしてもスゴイですね。
そういうコレクターの存在自体が、何だか遠い異国のもののようにも感じられます。
一気に「気」を放出してしまいボーっとしていますが、結局、年末年始もブログの方は通常ペースで営業することになりそうです。
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豪華な彩色を施した古星図、アンティークの天球儀、ブラスの輝きもまばゆい18世紀の反射望遠鏡…。滋味豊かな、そして夢のある天文骨董の世界。
そういう世界に憧れつつも、まあ普通は図録を眺めたり、それらしい復刻品でムードを味わうだけで満足するのが、普通の古玩好きの生態ではないかと思います。もちろん私もその一人です。
しかし、世の中にはそうしたチンマリした世界を超えて、図録の世界から飛び出したような「正真正銘、金箔つきのホンモノ」(何せ本当に豪華な金彩が施されていたりするのです)を、個人で入手され、愛蔵される方もいらっしゃるのです。
量の違いは質の違いを生むと言いますが、蒐集の世界に関して、それは完全に当てはまります(ここでいう「量」は、主に資力のそれです)。同じ蒐集という言葉で呼ばれても、大コレクターのそれは、小市民的蒐集とは全く別の世界です。まあ、だからこそ小市民的なコレクターであっても、それは大コレクターのミミックではなく、独自の価値を持ち得るとも言えますが、それにしてもスゴイです。驚嘆です。
以前、コメントを頂戴した toshiさんのブログ、「泰西古典絵画紀行」。
■泰西古典絵画紀行 http://blog.goo.ne.jp/dbaroque
ブログタイトルからも分かるように、toshiさんは、もともと筋金入りの美術コレクターで、主にオランダ・バロック絵画を中心にコレクションを構築されてきたのですが、そこにかつて天文少年だった「星ごころ」が加わり、最近は天文関係の品々の蒐集にも力を入れておられる…というのを最新の記事(※)を拝見して再度知りました。
(※)天球儀と古星図(1)
http://blog.goo.ne.jp/dbaroque/e/986ce89bf2e6029ddda5f4f5bd2ddc8e)
グロティウスの星座図帳(第2版、1621)、セラリウスの(シラーに基づく)キリスト教天球図(1660)、フラムスティード天球図譜(パリ版第2版、1795)といった品々が、「天球儀と古星図(1)」には登場しています。とても豪華です。(1)というからには、(2)以下もあるはずで、そちらにはいったいどんな名品が登場するのか、今から期待が高まります。
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うーん、それにしてもスゴイですね。
そういうコレクターの存在自体が、何だか遠い異国のもののようにも感じられます。
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