天文古玩

台風の被害が広い範囲に広がってきていまして、心配しております。事前に予報は出ていますが、これほど広い範囲で被害が出ると、個人による事前の備えには限界があり、これには、局所的な気象予報の精度を一段と高めるか、日頃から行政を対策を打っておくしかないように思います。

さて、戦争の件ですが、私も単純な見方として、だいぶ以前に、犯罪社会学、犯罪統計学の成果として聞いた、「戦争は、犯罪の発生の延長線上にあり、いわば、殺人事件の大がかりなものと考えてよい」という説を正しいと思っています。戦争は、殺人事件ですから、刑事事件として扱うのが相当となると思います。こういうと、戦争は政治の一環であり、犯罪は個人の突発的な主観に依るものだという反論が考えられます。しかし、政治とか個人とかいうのは便宜的な手前勝手な当てはめに過ぎず、戦争が政治の一環だとしても、大規模犯罪も（例えば、学校や施設や教会を襲撃するような事件は）人間の脳の政治的中枢と感情中枢の兼ね合いから起こっていて、これは戦争に対するのと脳内の同じような部位の働きであることを否定するのは難しいのではないかと思います。

夏休みで不在にしており、お返事もせず申し訳ありませんでした。
（身体はここにあっても、心がネット空間において不在でした。）

まあ、戦争と殺人は、その法的意味合いが大いに異なるというのが通説なのでしょう。
でも考えてみると、金で人殺しを請け負う殺し屋が、「いや、これは単なるビジネスでして、殺人だなんてとんでもない…」と抗弁しても、そんな理屈は通らないわけで、だったら、「いや、戦争というのは国際紛争解決の手段でして、殺人とはわけが違います」という理屈が通る余地も、乏しいんじゃないかなあという気がします。

ビジネスだからといって人を殺していいわけはないし、同様に国際紛争解決の手段だからといって人を殺すのもよろしくはないという、単純明快な論がますあるべきで、「でも、そうは言ってもさ…」と、あとからおずおず修正意見を述べる分にはいいですが、最初からふんぞり返って「そもそも戦争というものはだな…」と上からおっかぶせるように言うのは、ちょっと違うんじゃないのと思います。

「夏眠」でいらっしゃいましたか。子どもの頃に魚類の本で知ったことで、夏眠といえば肺魚の専売特許と今も思っています。肺魚は、夏眠といい肺呼吸といい、反骨精神の威厳があっていいですね。

さて、戦争についてのお答えをありがとうございます。「戦争は殺人ではない」ということを自明のように主張するのは困難だということですね。日本の伝統では、戦の紛争と言えば、戦国時代までは領地の維持拡大が目的で、そこでは大将の謀殺・部隊の根絶と城・領地の没収とがセットになっていましたので、伝統に照らしても区別できないというのが有力な考えではないかと思います。

最近は、話題を転じて、「処理水排水」は、産業廃棄物の「不法投棄」の大がかりなものではないかと考えています。安全な物でさえ、海に勝手に捨てれば不法投棄です。もちろん、今回は国や自治体の許可を受けているので「不法」ではないのですが、そもそもその手の許可は工場などの「安定定常運転」に対して出されるもので、今回のような事故後の例は、一時試験的措置でなければ超法規的措置であって、超法規なら近隣諸国の納得は得られがたいものと思います。
　科学的に100%安全ならまだ問題は少ないのですが、聞くところによると、あれは溶融したデブリに接した水だそうで、デブリの形や露出表面の状況は詳細不明で、デブリは落下してコンクリートやガレキとまざり、地面の土を通して水は漏れているのだそうで、物理的、物性的、化学的に、今後何が出るかわからないというのが科学的な言明だと考えます。