水沢緯度観測所2006年02月15日 06時27分09秒

水沢緯度観測所・旧本館(同観測所提供、しんぶん赤旗掲載)

天文界の大先達K先生より、1枚の新聞記事の切抜きをいただきました。

宮沢賢治研究で知られる理学博士、斎藤文一氏による「水沢緯度観測所と宮沢賢治」と題する記事です。賢治は、1899年に設置されたこの観測所をしばしば訪れ、それが彼の宇宙観の形成に大きな影響を及ぼしたことが書かれています。

他の情報も参照すると、写真の旧本館は、1921年に完成したドイツ風木造建築で、老朽化のため、いったんは取り壊しが決まったものの、去年暮れに急きょ水沢市が譲り受け、保存・公開することになったそうです。

瓦屋根に白い下見張り、縦長の窓。昔の役場や学校によくある様式で、とても懐かしい感じがします。きっと、内部もいい感じに時代がついて、レトロ・アカデミックな良い雰囲気だろうと思うんですが、不思議なことにネットで検索しても全く情報がありません。マニアックな賢治ファンであれば、当然、訪問・紹介しててもおかしくないのですが…。

情報の乏しさが、遠いイーハトーヴに立つ天文台への憧れをいっそう掻き立てます。

水沢市のHPにも、同観測所(現国立天文台水沢観測センター)の紹介と、旧館外観の小さな写真が載っています。
http://www.city.mizusawa.iwate.jp/htm/roman/mr04301.html

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