天文古玩のBGM ― 2007年11月05日 22時09分21秒
夜半から雨が降り出しました。
昔から雨の音が好きで、特に風呂につかりながら、雨の音を聞いていると、とても静かなしんみりとした気分になります。
最近はもろもろ仕事が忙しくて、ややもすると天文趣味を語るにふさわしい心持ちを失っていることがあります。そんなとき、天文古玩の心をサッとよみがえらせてくれる秘蔵の一曲があって、これはデスクトップに常時置いてあります。
思い起こせば、今から15年以上も前になりますが、石川賢治さんの写真集『月光浴』(小学館)というのがかなり話題になりました。後にシンフォレストからCD-ROM版も出て、私はそのCD-ROMの方を買ったのですが、そのBGMとして収録されていた「光る影」(溝口肇氏作曲)というのが、私にとってかけがえのない一曲なのです。
チェロとピアノが奏でる、繊細で静かな、そして豊かで美しいメロディーは、ちょうど風呂の中で聞く雨音のような味わいです。それに、ちょっと前までは天文古書を紐解くときに、常に背後に流れていたので、私の中ではこの曲と古風な星図とが連想の糸で固く結びついているのです。
このCD-ROM自体今も売られているのかどうか…曲の存在はGoogleでもYoutubeでもひっかからないので、世間的には全く忘れられているのかもしれませんが、もし聴く機会があれば是非。
コメント
_ HiFiBros ― 2013年05月17日 17時31分03秒
_ 玉青 ― 2013年05月17日 22時26分27秒
HiFiBrosさま、コメントをありがとうございました。
この曲に思い入れのある方が他にもいると伺い、本当にうれしく思います。
この曲は、上の記事を書いてから5年が経つ今でも依然聞いています。これまでに再生した回数は、少なくとも1万回は下らないでしょう。文句なしに名曲ですね。
この曲に思い入れのある方が他にもいると伺い、本当にうれしく思います。
この曲は、上の記事を書いてから5年が経つ今でも依然聞いています。これまでに再生した回数は、少なくとも1万回は下らないでしょう。文句なしに名曲ですね。
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月光浴とは懐かしいですね!恐らくインターネットもまだまだ一般に浸透していない時期に発売されたCD写真集ですよね。
僕も光る影が大好きで、iPodとかに入れて聴いているんですが、
収録されている曲の仕様がまだMP3が出たばかりの頃だった為、
Wavファイルで22050kとかにダウンサンプリングされていて、
そのままだとサーっというノイズがのっていてせっかくの名曲を素直に楽しめない感じだったのをよく覚えています。
一応、自分なりにWavファイルにフィルタ等をかけてノイズが目立たなくする様に編集した物を聴いていますが、やはり満足し切れず、未だに商品化を望んでいたりします(^^;
とりとめもない文章になってしまいましたが、個人的には世界の車窓からのテーマよりも好きな曲なので、思わずコメントさせて頂きました。