木の葉石と木の葉化石園のはなし(2)2011年03月06日 17時19分04秒



ふたを開けると、ビニールのラッピングが、‘ご当時物’の情緒をかもし出している感じです。温泉饅頭よろしく並んだ化石は全部で7種類。


動物化石として、唯一貝の化石が入っていますが、これは他の木の葉石とは、時代も成因も異なります。つまり、木の葉石が、今から約30万年前の第四紀更新世に、湖底に沈殿してできたものであるのに対し、貝化石の方はさらに古く、約1000万年前の第三紀中新世に、塩原あたりがまだ海だったころ海底に堆積してできたものです(←木の葉化石園のホームページ解説より)。



「ホーノキ」や「イタヤカヘデ」の表記が古風。
この標本セットを、昨日は漠然と「昭和40年頃?」と書きましたが、こういうのは、古いようで新しかったり、新しいようで古かったりするので、時代がよく分かりません。


謎の暗号、「…の…たし…」
化石を守る綿の隙間から、下に敷かれた新聞紙がわずかに見えています。
これを引っぱり出せば、いつごろ箱詰めされたか分かるかもしれないのですが、まあ、そこまでする必要もないですね。

(この項つづく)