京都にて2023年06月26日 09時25分05秒

世の中は 三日見ぬ間の 桜かな。
私が一泊二日で京都に行っている間に、ロシアでは大変な花火が上がり、世間は大騒動でした。まこと世界は常に動いていますね。


そんな騒動をよそに、私は足穂イベントの翌日、洛北・圓通寺を訪ねました。ここは江戸時代の初期、後水尾天皇が造営した「幡枝(はたえだ)離宮」の跡をそのまま臨済宗寺院としたもので、美しい庭で知られます。


朝一番に訪問したせいで、他に観光客の姿もなく、比叡全山を借景に取り込んだ雄大な庭を前に、ひとり(と言っても連れ合いが一緒でしたが)、昨夜のことをぼんやり反芻していました。


そして帰り道、ふと見上げた寺の棟飾に三日月を見つけ、何か不思議な暗合めいたものを感じたのです。

   ★

寺を辞したあとは、山道を抜けて深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)を見に行きました。ここはジュンサイで有名ですが、市街地にほど近いロケーションでありながら、トンボをはじめとする豊かな生物相で知られる場所です。

(写真を撮り忘れたので、上はウィキペディアからの借用)

ちょうど地元の方たちが、池の清掃を兼ねて生物調査中で、投網を打っては、捕獲した魚類を詳細にカウントし、ブルーギル何尾、カムルチー(雷魚)何尾、ウシガエルのオタマジャクシ何尾…と、記録を取っておられました。それは何となく理科趣味を感じる光景ではありましたが、そんな呑気な感想とは別に、この豊かな池もご多分に漏れず、外来生物の侵入には手を焼いているようで、ここでも世界は常に動いていることを痛感したのでした。

コメント

_ 透子 ― 2023年09月18日 13時10分04秒

私は関西圏に居住していますので、京都や神戸の記事(天体議会の舞台や島津創業記念資料館等)は以前から樂しく拝見していました。古い歴史のある建物が沢山ありますね。

_ 玉青 ― 2023年09月19日 18時06分47秒

関西圏はやはり文化の厚みが違うなあ…と折に触れて感じます。それを享受できる環境を羨ましく思う一方、私には窺い知れない機微も多そうで、ちょっと気後れするところもありますね(笑)。

_ 透子 ― 2023年09月19日 19時45分33秒

以前の記事からの推測ですが、東北の大学に通われていたのでしょうか? 隣の森を散策していたというのがいいなと思いながら読んでいました。自然豊かな場所も良いですね。

_ 玉青 ― 2023年09月20日 18時22分52秒

ええ、あれは今も好い思い出です。
まあ、若かったというのも、その「好さ」に影響しているかもですが。

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