雲の記憶(1)2009年08月15日 08時41分16秒


刈入れが終わった麦畑。
その上空にむくむくと湧き上がる積乱雲(Cumulo-nimbus)。
ひと雨くる予兆。

1920年代のリービッヒ・カードより(サイズは約 7×11cm)。

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クロモ・カードの一種に「リービッヒ・カード」と呼ばれるものがあります。
食品メーカーのリービッヒ(現Oxoid、英)が、1870年前後から1975年まで、約100年間の長きにわたって発行し続けた「おまけカード」の総称です。

リービッヒという社名は、ドイツの化学者フォン・リービッヒ(1803-1873)に由来します。元は、彼が発明した肉エキス製造法を応用した<スープの素>を売り出して大当たりをとった会社。

リービッヒ・カードは原則6枚1セットで、その主題は、科学・歴史・地理・芸術等々、古今東西のあらゆるテーマに及び、セット総数は1万以上に達したと言われます。

リービッヒの製品はヨーロッパ各国で販売されたので、カードに書かれた言語(裏面が絵の解説になっています)も、その販売国に応じてさまざまです。(上の雲のカードは、フランス語で表記されています。)

【参考】
○英語版Wikipedia: Liebig Extract of Meat Company
 http://en.wikipedia.org/wiki/Liebig_Extract_of_Meat_Company
○HISTORY OF LIEBIG TRADE CARDS
 http://www.tkinter.smig.net/Romania/LiebigCards/info.htm
○Liebig Continental Trade Cards
 http://www.cardstocollect.com/liebig.htm

雲の記憶(2)2009年08月15日 08時42分53秒


アルプスを越えていく積雲(Cumulus)。

白い雲と青い空がぽかーんと広がる夏の日。