天文雑誌に見る1950年代(4) ― 2014年10月22日 20時40分06秒
昨日の今日ですが、さっそく訂正です。
昨日、日本版「スカイ・アンド・テレスコープ」の定価を130円と書きましたが、より正確には、
昨日、日本版「スカイ・アンド・テレスコープ」の定価を130円と書きましたが、より正確には、
第1号 90円
第2号 100円
第3号 130円
第2号 100円
第3号 130円
でした。そして、第3号の巻末には、「誌代の値上げについて」という一文が、特に載っています。
誌代の値上げについて
本誌創刊以来漸く三号を数えるようになりましたが、発行の都度定価を改訂致しまして読者諸賢に甚だ不快の感を与えていることと存じます。編集子自身洵〔まこと〕に不快に思っています。しかし創刊以来約半年の中に製紙、印刷業界の価格の変動は皆様の御想像以上のもので、われわれもただ呆然と致しております。止むを得ず今回も下記の通り値上げをいたしました。事情御賢察下さるようお願します。
本誌創刊以来漸く三号を数えるようになりましたが、発行の都度定価を改訂致しまして読者諸賢に甚だ不快の感を与えていることと存じます。編集子自身洵〔まこと〕に不快に思っています。しかし創刊以来約半年の中に製紙、印刷業界の価格の変動は皆様の御想像以上のもので、われわれもただ呆然と致しております。止むを得ず今回も下記の通り値上げをいたしました。事情御賢察下さるようお願します。
第3号の誌面に、「休刊・終刊のお知らせ」の類は一切ありませんが、上の一文が何よりも雄弁に、この雑誌が「3号雑誌」で終わった理由を物語っています。関係者も「ただ呆然と」したでしょうが、もちろん読者も呆然で、当初の準備不足と見通しの甘さは、否定のしようがありません。
★
この幻の雑誌の内容を後世に伝えるために、昨日の画像と一部重複しますが、目次ページを一通り掲げておきます。
(1950年11・12月号)
(1951年1・2月号)
(1951年3・4月号)
そして最後の第3号表紙は、こんな感じでした。
(この項つづく。次回は「天文と気象」誌を見に行きます)
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