Adler at Night, Again2026年08月01日 09時34分09秒

最近、記事の生産力が落ちているのは、もっぱら年齢のせいです。
それに加えて今週はなかなか忙しく、自分の時間がほとんど持てませんでした。でも、昔は忙しくても毎日のように更新していたわけですから、年齢の影響はやはり明白です。

   ★


ぽつんと灯る街灯。
それに照らされて、深い陰影を見せる街路樹。
その脇を、サッと光の尾を曳いて走り去るバス。
ライトアップされて、静かに存在を主張するドーム。
そして、それら全ての上に、ゆったりとした夜の雲と、やさしい表情の月。

“世界で最も絵になるプラネタリウム”、シカゴのアドラーの夜景です。
題して「ハーベスト・ムーン」、日本風に言えば「中秋の名月」。

   ★

この写真を見ていると、何だか音楽が聞こえてくるような気がします。
たとえば、ジャズの名曲 Round Midnight とか、あるいは、シナトラが歌う Fly Me To The Moon とか。

皆さんの耳にも聞こえますか?それはどんな音楽でしょう?

   ★

…というのは、それこそ毎日のように更新していた15年前の記事の抜粋です。
最近は過去記事にリンクを張っても開けないことが多いので、冗長ですが一部引用しました。

■Adler at Night

我ながらいい雰囲気で書いていますが、以前は想像するばかりだった「夜のアドラー」の前に、ついに念願かなって立つことができました。


業界最大手のキーストーン社が出版した、無数のステレオ写真のうちの1枚。
以前の写真は、1963年撮影でしたが、今回はそのちょうど30年前、1933年に撮影されたものです。

この年は「進歩の世紀(Century of  Progress)」を謳ったシカゴ万博の年で、アドラープラネタリウムは。そのパビリオンの1つとして開館しました。当時最先端のツァイス製投影機はもちろん、12角形の美しいアール・デコ様式の建物にも、当時の人が抱いた未来の夢、そしてアメリカの夢がたっぷり詰め込まれ、今見てもまぶしいほどです。


(ステレオ写真の裏面より。万博公式撮影者のカウフマン&ファブリー社は、20世紀前半のシカゴで活動した、商業・建築写真スタジオ)


30年の時を隔てて並ぶ夜のアドラー。
この間、何が変わり、何が変わらなかったのか?
この2枚の間には、世界大戦が挟まり、世の中はもちろん大きく変わりました。
一方、天上の星と人々の星ごころは、変わらぬものの1つに数えていいかもしれません。

   ★

1963年に生まれた赤子が、今、白い頭でこの記事を書いています。
記事を書きながらその胸中に去来する思いは、ちょっと文字にしがたいです。

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