業火灑水(ごうかしゃすい)2024年08月06日 18時05分34秒

水がめの中を元気に泳いでいたメダカが黙って浮いていました。
連日の暑さで水が煮えてしまったせいでしょう。
メダカにとっては、この水がめの中だけが「世界」でしたから、彼らはたぶん世界が終わる地獄を見たのだと思います。不憫なことをしました。

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メダカがいなくなった水がめを前に、79年前のあの日、人々が見た光景はどんなものだったろう…とぼんやり考えます。


一杯の水を求めて亡くなった方たちへ。
甘露よりも何よりも、そのとき切実に欲したであろう一杯の水を謹んで捧げます。