梶の葉に託す ― 2025年08月25日 21時44分22秒
昨日と同じ「滑稽新聞」の付録絵葉書。
梶の葉、短冊、ほおずきに、七夕の季節感を盛り込んだ絵です。
ただそれだけだと、単に風流な絵ということで、風刺や滑稽の意図はないことになってしまいますが、相手は何せ滑稽新聞ですから、当然そんなはずはありません。
では、この絵のどこに風刺と滑稽があるのでしょう?
昨日の絵葉書と同様、これも雑誌に綴じ込まれていた時は、きっと欄外に余白があって、そこに説明の文句が書かれていたはずですが、今は推測するほかありません。
しばし腕組みして思いついたのは、梶の葉に書かれた一文字が「恋」とも「忘」とも読める点が皮肉なんじゃないか…ということです。そう、「恋とは忘れ、忘らるるものなり」。
まあ、ことの当否は分かりませんが、そこが天上世界と人間世界の大きな違いであるのは確かでしょう(たぶん)。
(裏面・部分)




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