ロケットサンタ ― 2025年12月24日 13時12分12秒
今年の冬至は、一昨日の12月22日でした。
冬至はもちろん昼間の長さがいちばん短い日で、同時に太陽高度がいちばん低い日でもあります。この日を境に、太陽の南中高度は徐々に高くなり、日脚も伸びていきます。
したがって冬至の日に太陽の復活を祝い、冬至を以て新たな1年の始まりとした観念や古俗は、おそらく世界中に遍在するでしょう。クリスマスの諸行事も、その古俗の上に成り立っているというのが定説かと思います。
「Merry Christmas and Happy New Year!」と、クリスマスも新年もいっぺんに祝う挨拶は、そんな気分を引きずっているのかもしれません。
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上は1960~70年代、旧ソ連で発行されたクリスマス絵葉書。
この時代は本当に何でもロケット尽くしですね。
こちらのサンタはスプートニク1号、2号、3号とおぼしい人工衛星にそりを引かせて、子供たちのところに急いでいます。
こちらは、ご自慢のそりすらも打ち捨てて、ロケットでひとっ飛び。
上の2枚は、旧ソ連邦を構成するエストニアで発行されたものらしく、言葉はエストニア語です。
旧ソ連は(今のロシアも)相当いかつい国でしたが、こういう素朴な童心画をよくする一面もありました。
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葉書に書かれた文字は、ロシア語の方は、「C Новым годом」(ラテン文字にすれば「S Novym godom」、Googleの発音だと「ス・ノーヴム・グオダム」に聞こえます)、エストニア語の方は「Head uut aastat」(同じく「ネアデー・ウータースタ」)で、意味はどちらも「Happy New Year」。
クリスマス・カードなのに新年のことしか言ってないのは、冒頭に書いたような理由か、非宗教国家だったせいかな…と最初思いましたが、そもそも東方正教会はユリウス暦を使っているので、クリスマスが1月7日になるというのが、最大の理由のようです。かの国のクリスマスは、年末ではなく、正月行事ですね。
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日本の年末はひたすら慌ただしいですが、ホッとするひと時も必要です。
皆さま、どうぞよいクリスマスを。
コメント
_ S.U ― 2025年12月27日 09時00分49秒
_ 玉青 ― 2025年12月27日 13時41分39秒
最新号のお知らせありがとうございます。
今号も内容充実ですね。ソ連宇宙開発秘録をはじめ、じっくり読ませていただきます。(さっき走り読みして、60年前にもなろうかという新聞紙面に驚きました。あれはS.Uさんのコレクションの一部ですか?)
今号も内容充実ですね。ソ連宇宙開発秘録をはじめ、じっくり読ませていただきます。(さっき走り読みして、60年前にもなろうかという新聞紙面に驚きました。あれはS.Uさんのコレクションの一部ですか?)
_ S.U ― 2025年12月27日 15時47分00秒
ご注目ありがとうございます。
>60年前にもなろうかという新聞紙面
実家の物置にずっとあったという意味では個人コレクションですが、ゾンド記事のために最初から保管の意思があったものではなく、たまたま残っていたものです。しわしわになっているので、なにかのクッションとして使われたものかもしれません。
>60年前にもなろうかという新聞紙面
実家の物置にずっとあったという意味では個人コレクションですが、ゾンド記事のために最初から保管の意思があったものではなく、たまたま残っていたものです。しわしわになっているので、なにかのクッションとして使われたものかもしれません。
_ 玉青 ― 2025年12月28日 08時26分44秒
顔の皺は人生の履歴書といいますが、新聞紙にも歴史あり、ですね。
よくぞ残り、よくぞお手に渡ったと思います。
これも天祐…というと大袈裟ですが、日ごろより心掛けておられたゆえかと思います。
よくぞ残り、よくぞお手に渡ったと思います。
これも天祐…というと大袈裟ですが、日ごろより心掛けておられたゆえかと思います。
_ S.U ― 2025年12月28日 18時50分36秒
ありがとうございます。
少なくとも、こういうところでは、幸運の女神が微笑んでくれているようです。
少なくとも、こういうところでは、幸運の女神が微笑んでくれているようです。
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