いよいよ大晦日 ― 2025年12月31日 12時17分07秒
それがいつか来ることは分かっていました。
でも、来るまではどこか遠いことのように思っていました。
しかし、それはあやまたずやって来ました。
臨終もきっと同じような感じで迎えるのでしょうね。
昔から「正月は冥途の旅の一里塚」と言いますけれど、ものごとの終わりという意味では、大晦日こそ冥土の旅の予行演習にふさわしい気がします。
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さて、今年最後の記事です。
深夜12時を指し示す時計の絵は、ゆく年くる年をシンボライズするものとして、絵葉書では非常にポピュラーな画題になっていますが、下もその例。
黄道十二星座が周囲を囲む天文時計の針が、ピタリ12時を指したタイミングで、煙突掃除人が姿を現しました。古い年の煤をきれいに落とし、気持ちよく新年を迎えようというわけでしょう。これを見ると、すす払いの行事は日本の専売特許でもなさそうですね。
改めて調べてみると、煙突掃除人は家内の邪気を払い、幸運と繁栄をもたらす存在として、ヨーロッパの多くの国でラッキーシンボルになっているそうです。特に結婚式と新年には付きものだとか。煙突掃除人をめぐる民俗が、ヨーロッパの広い範囲に分布しているのは、そのルーツが非常に古い(おそらくはキリスト教以前に遡る)ことを示しているものと思います。絵葉書に描かれた煙突掃除人の服に、太陽の模様が縫い付けてあるのも、何かのおまじないかもしれません。これはそういう背景を持った縁起物の絵葉書です。
この絵葉書は例によってドイツ製で(ドイツは第1次世界大戦までは絵葉書大国でした)、1912年の大晦日に、マサチューセッツ州ローレンスの町から投函されています。そして文面はフランス語という、なかなか国際色豊かな一枚。
ところで、右肩に書かれた「A Happy New Year !」。
現在では「良いお年を!」のあいさつは「Happy New Year」が正しく、冠詞の「A」を付けるのは間違いだと、多くのサイトに書かれています、でも昔は案外そうでもなかったんですかね。
真実は不明ながら、何はともあれ、皆さま良いお年を!
コメント
_ S.U ― 2025年12月31日 14時08分39秒
_ 玉青 ― 2026年01月01日 08時56分42秒
こちらこそ一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
このブログもだいぶ煙突が詰まり気味なんですが、うまい具合に下で焚く火力も弱ってきているので、この先は細い炎と細い煙突の組み合わせで、何とか行けるところまで行こうかな…と思案しています。
このブログもだいぶ煙突が詰まり気味なんですが、うまい具合に下で焚く火力も弱ってきているので、この先は細い炎と細い煙突の組み合わせで、何とか行けるところまで行こうかな…と思案しています。
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性懲りもなくですが、昔は、家庭にもお風呂やかまどに煙突があって掃除したように思います。煙突の煤が燃え昇ってか煙突から火の粉が出ることがあり、火事になった場合も昔はけっこうあったと思います。煙突掃除は、象徴的にも実質的にも安全のシンボルですね。
A Happy New Year の A も 「新年も一つの年」と考えると、人生が淡々と続いていくようなめでたい気がしないでもありません。来年もよろしくお願いいたします。