ユピテルの神殿を拝す2024年12月27日 06時06分24秒

クリスマスも終わりましたが、気になるプレゼントはどうなったか?

サンタさんは、良い子ばかりではなく、良い大人のところにもプレゼントを届けてくれます。特に私の場合、鏡を見ればいつでもそこにサンタさんがいるので、鏡の向こうのサンタさんにお願いすれば、プレゼントが届くことは必定。ただし、サンタさんの懐にも限界があるので、なんでも願いが叶うわけではありません。


その辺のさじ加減を考えながら、今年お願いしたプレゼントがこちらです。


どうでしょう、このメカメカしいガラス円筒の表情は。


このガラスの塔を登った先は…


小さなガラスドームになっていて、そこに極小のオーラリーが鎮座し、


実際にくるくると回るのです。

   ★

嶋村亮宏氏が主宰するOlenoides(オレノイデス)「vitro jupiter」
その細部と諸元は、メーカーサイトをご参照いただければと思います。

■vitro jupiter

このオーラリーは、太陽系ではなく、木星の周囲を回る四大衛星を表現しており、その動きは各衛星の公転周期を正確に反映しています。

同社のオーラリーは以前も話題にしましたが【LINK】、今回もまた「やられたなあ」感が強く、感嘆のほかありません。こんなものをよく思い付き、よく形にしたと思います。

コメント

_ .S.U ― 2024年12月27日 10時24分12秒

すごいですねー、これは。
これは、いわば、水晶時計なんですね。こういう真鍮製の細工ものがリーズナブルな価格で手に入るのは驚きです。これが、江戸時代の職人によるものなら、蘭癖大名垂涎の的でしょうが、ゼンマイ仕掛けであっても、400両は下らないでしょう(価格に特に根拠はありません)。

_ 玉青 ― 2024年12月30日 10時50分27秒

いやあ、本当にすごいですよね。そしてこの場合、「リーズナブルな価格」というのがまたすごさを感じさせます。まあお金が無尽蔵なら、他の人にも同じものが作れるのかもしれませんが、この価格で商品化するというのは、それ自体特異な才能だと思います。

_ S.U ― 2024年12月30日 12時47分59秒

ほんとにそうだと思います。これは、材料費や手間賃を考えて、良心的な価格設定なんでしょうが、たとえ良心的な江戸の職人さんでも、400両はくだらないと思います(←くどい)。

 さて、まいどの季節の便りですが、我らが天文同好会の会誌の信号をWebにアップしました。上のURLでお楽しみいただけましたら、幸いに存じます。

_ 玉青 ― 2024年12月31日 11時39分04秒

「銀河鉄道」最新号のお知らせ、ありがとうございました。
今回も興味深い記事満載ですね。特にダークマターについての話題は、S.Uさんの個人史と絡めて「ああ、そうなんだ」と目から鱗でした。「ダークマター」というと、ちょっと大袈裟にいうと、今や日常語になっている感もありますが、界隈の方にとっても、その名が知られるようになったのは1990年代のことなのですね。まあ日常語といっても、私も含めふつうの人は、「何だか正体不明の謎の物質で、しかも宇宙には大量にあるらしい」ぐらいのイメージで、あまり突き詰めて考えたことはないと思うので、今回の連載をきっかけに、改めて学ばせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

_ S.U ― 2024年12月31日 12時34分45秒

ありがとうございます。天文・物理については、いまだに大した知識はありませんが、年期だけいたずらに入った部類になりました。
良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。

_ ofugutan ― 2024年12月31日 16時10分15秒

これは、ガリレオ衛星をオーラリーにするという目の付け所が、現代版のオーラリーという感じで良いですね。縦に長い、人の手の届かない神の山の頂き感もね(オリンポス山、バベルの塔感)。

同社の太陽系儀のオーラリー、かっこいいけど太陽系儀はやっぱり古典的なのが欲しい嗜好(あと機械仕掛けはプラスではなくマイナスネジ好きなこだわりが)で、保留だったんですが、このガリレオ衛星版は自分で組み立て版でたら買ってしまおうかな…

やっと年末のやることが終わって、コメント書けます…読めてなかった記事たちも読ませていただきますね!

_ 玉青 ― 2025年01月01日 09時22分47秒

○お二人様へ
改めまして、新年おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

○ofugutanさま
ofugutanさんもいろいろお忙しかったようですね。どうもお疲れさまでした。
この木星系オーラリー、本当に神の山の頂感がありますよね。そして神殿ぽいです。私は塔という存在が無性に好きなので、その点でも大いに気に入っています。
未来的なデザインであると同時に、ガラスと真鍮の取り合わせには、ひどく古風な味わいもある逸品。ofugutanさんの気に染めばぜひ。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック