カササギの翼2025年08月29日 06時18分54秒

カササギに乗って遥か銀河へ…という昨日の話のつづき。

素敵なカササギの帯留めを眺めながら、私はいっそ「ホンモノのカササギ」も手にしたいと思うようになりました。そうして見つけたのが、カササギの羽根です。


白い模様の入った初列風切羽


鋼青色に光る次列風切羽


そして瑠璃色の尾羽

   ★

 「まあ、あの烏。」カムパネルラのとなりのかおると呼ばれた女の子が叫びました。
「からすでない。みんなかささぎだ。」カムパネルラがまた何気なく叱るように叫びましたので、ジョバンニはまた思わず笑い、女の子はきまり悪そうにしました。まったく河原の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに列になってとまってじっと川の微光を受けているのでした。
 「かささぎですねえ、頭のうしろのとこに毛がぴんと延びてますから。」青年はとりなすように云いました。
(宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』、第9章「ジョバンニの切符」より)

   ★

私もカササギというと、カラスみたいな黒い鳥をイメージしていました。
実際、黒い鳥には違いないんでしょうが、その「黒」の中身が問題です。
カササギの衣装が、こんなにも絢爛たる黒だったとは、実際その羽根を手に取るまで思ってもみませんでした。

特にその尾羽の翠色といったらどうでしょう。
羽軸の元から、先端にいたるまで、




その色合いの変化は、本当にため息が出るようです。


夜の闇の中で、星の光を受けて輝くカササギの群れ。
その様を想像すると、なぜ天帝が彼らを呼び寄せて、二つの星のために橋を架ける役を命じたのか、その理由がよく分かる気がします。

   ★

いよいよ今宵は七夕。
どうも雲の多い天気になりそうですが、しかし、ひとたびカササギが翼を打ち振るえば、すでに銀河は眼前に在り、です。

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