蟹と月と琴(補遺) ― 2024年09月08日 19時11分18秒
記事を書き上げた後で、脳内の歯車がカチッと回った気がします。
強力な鋏と固い甲羅を持つ蟹は、尚武のシンボルとして武家で好まれたデザインであり、武具や調度にも取り入れられた…というのが、ここでは重要なヒントかもしれません。
私はこれまで、この画題を「風雅」「吉祥」に引き付けて解釈しようと努めたことから、蟹の位置づけに苦しめられましたが、それ以外の要素もここにはあると考えると、また別の解釈が可能かもしません(それが何かはまだはっきりしませんが…)。
(『平安紋鑑』より蟹紋各種)
ちなみに蟹を紋所にする家もいくつかあって、可児氏も確かにその一つとのこと。
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