100年前、雪はあくまでも深く…ウィルソン山天文台2009年12月07日 17時54分53秒

おとといの記事からの連想で、今日はウィルソン山天文台について。
検索して分かったのですが(昔のことはだいぶ忘れています)、同天文台については、3年前に記事にしていました。
http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/06/07/395741
http://mononoke.asablo.jp/blog/2006/06/09/398830
この際ですので、同天文台の古絵葉書をもう1枚貼っておきます。

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全山の銀世界。
静かな山中に、ときどき梢から落ちる雪の音だけが響き、あとはまた静寂…
セピアの色調もいいですね。

この古絵葉書は、住所欄と通信欄の境界線がない ”Undivided Back” と呼ばれるタイプで、アメリカでは1901~1907年に限って発行されました。
ウィルソン山の100インチ望遠鏡は1917年の完成ですが、天文台自体は1904年にオープンしているので、これはオープン間もない頃の写真かな?と思います。(でも、写っているのは、後の100インチ望遠鏡用ドームなので、ちょっと年代は曖昧です。)

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季節柄、雪景色を見るとクリスマスを連想します。
街に出ても、クリスマスムード一色ですが、温暖なわが町には、当然白いものなど影も形もなく、その点はちょっと寂しいです。

ウィルソン山はどうかな?と思って、同天文台のサイトを見に行ったら、うまい具合に100インチドーム周辺のライブ映像が中継されていました。高さ150フィートの太陽塔望遠鏡からの眺めです。

■The 150-Foot Solar Tower Current Towercam Image
http://www.astro.ucla.edu/~obs/towercam.htm

この記事を書いている今(朝です)、向こうは昼下がりの時間帯。今日はとても霧が濃くて、最初カメラの故障かと思いましたが、しばらくしたら、木立の合間に立つ白いドームがぬっと現われて、ちょっと感動しました。

が、白いのはドームだけで、雪はゼロ。
周りの冬木立も、まだ晩秋の景のように見えます。温暖化の影響でしょうか?
でも、現在の気温は華氏41度(摂氏5度)と表示されているので、やっぱり結構寒そうです。クリスマスの頃にはきっと一面の銀世界、そして空には満天の星…だといいですね。

【付記】
ふとカレンダーを見たら、今日は二十四節季の「大雪」でした。暦の上では早くも雪見気分。この後は、冬至、小寒、大寒、立春…と続きます。