スズメバチとともに二十余年2009年06月03日 07時09分03秒


相変わらずモノは届きません。
ああいう風にぼやくと、案外次の日にポッと届いたりするんじゃないかと、呪術的な効果を期待したのですが、なかなか妄想と現実の境は強固なものです。

  ★

ちょっとゲン直しに、今日は目先を変えて昆虫です。
世界最大の蜂、オオスズメバチ。

ラベルに「1988 SENDAI」とあって、当時の記憶がまざまざと蘇ります。
これは同期のY君が、大学の研究室に飛び込んできた相手に勇敢に立ち向かい、ついに仕留めたものを貰い受けたのでした。
あり合わせの道具で展翅したのですが(針も昆虫針ではなくて、縫い針です)、わりと上手に仕上がって、保存状態も良好です。

あれからもう20年以上が経つのですね。
標本の方はいまだにシャキッとしていますが、それを見ている主の心身には、歳月の移ろいが歴然としていて、私より彼(彼女)の方が長くこの世に形をとどめることは、ほぼ確実です。

コメント

_ 待鳥 ― 2009年06月03日 07時48分24秒

玉青さん、こんにちは。

待鳥からの例の品はもうしばらくお待ち下さい!
近日中にはお送りできると思います。
ちなみに、1番エライ人は訪問当日はお休みだったようで、
2番目か3番目のボスにお願いしてきました。

本当に物が届かないと、鬱々としますよね。
私はどうやらベルギーと相性が悪いようで、
いつもやたら届くのが遅いんです。

ところで、"Halley’s Comet Memories of 1910"、
すごいですねー。気になりまくりです!

『「1910年のハレー彗星モノ」だけでも、
優に1冊の本になるのですから、
まさに天文古玩道に終わりなしです。』

本当に!

_ mistletoe ― 2009年06月03日 19時49分57秒

届かないのって不安ですよね;
ワタシは3年かかってNY経由で届いたことあります。
そしてイタリアから未だ届かないモノも。
scopeのK原氏もイタリアで購入した画集が…。
でもホント数年かかっても届く事も。
(かえって不安にさせてます???汗)
雀蜂前に拾って箱に入れておいたら臭くて捨てて
しまいました。。。
昔みたいに薬剤使わないで取っておいたのが失敗です。

_ 玉青 ― 2009年06月04日 07時37分02秒

○待鳥さま

いやいや本当にありがとうございました!
私の「分身」の帰還を心から楽しみにしています。

ところで、届かないモノの中には、「デロールもの」も入っていて、そのせいで未だに例の<デロール小特集>を組むことができません。まったく気がもめることと言ったら…。

Halley’s Comet Memories of 1910は、現在古書価15ドル前後ですから、お気軽にどうぞ!

○mistletoeさま

おお、果報は寝て待てと言いますが、3年…三年寝太郎…。
いやあ、すごいですね。飛脚かなんかが運んできたんでしょうか(笑)。でも、おかげで希望の明かりがポッとともりました。

しかし、イタリアというのは、何かそういうことがあっても不思議ではない感じというか、まあこれは完全に私の偏見ですね。

そういえば、以前イギリスの古書店に、本が不着のため返金を求めたら、「ああ、もちろん決まりだから、返金はするよ。でも、この間も日本の別の客からクレームがついてね、これから日本に本を送るときは一寸考えにゃいかん」みたいな捨て台詞をもらって、「この人は自国の側に問題がある可能性は、これっぽっちも考えないんだなあ」と、偏見の恐ろしさを実感しました。

  
(まあ、郵政民営化以来、日本の側にもいろいろ問題はありますが。)

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