カメに対する知識と敬意を高めんとす ― 2024年05月24日 17時05分11秒
昨日、PCのデスクトップに唐突に「世界カメの日」と表示され、5月23日がその日と定められていることを知りました。さっそくウィキペディアを見ると、
「世界カメの日は、カメに思いをいたし、カメに対する知識と敬意を高め、カメの生存と繁栄のための人類の行動を促すことを目的として、2000年に米国カメ保護会によって制定された記念日である。毎年5月23日。
この記念日は、カメの仮装や緑色の夏用ドレスの着用から、高速道路で捕獲されたカメの保護やカメの研究活動まで、さまざまな方法をもって世界中で祝われている。」
この記念日は、カメの仮装や緑色の夏用ドレスの着用から、高速道路で捕獲されたカメの保護やカメの研究活動まで、さまざまな方法をもって世界中で祝われている。」
…云々とあって、なるほどいろんな日があるものだと思いました。
ネット情報によれば、このあと6月17日が「世界ワニの日」、7月16日が「世界ヘビの日」、そして8月14日が「世界トカゲの日」と続くんだそうです。(さらに8月8日は「爬虫類の日」だそうですが、これは爬虫類の「ハ」にちなむ日本限定の記念日です)。
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カメといえば、この理科準備室のような一角にもいます。
このイシガメの剥製標本は、たぶん以前も登場済み。
明治に創設された女学校の、旧理科室に置かれていたものです。
そしてここにはもう一体、やっぱりイシガメの標本があります(出所は同じ女学校)。
背面から見るとこんな感じで、こちらはカメの骨格標本になります。
この標本の最大の特徴は、甲羅に蝶番(ちょうつがい)が付いていて、
ガバッと、腹面がフルオープンになることです。
これを見れば、カメの進化のハイライト、脊椎と肋骨の癒合・変形・拡張による甲の形成が一目瞭然です。
何となくケンタッキーの食べ殻みたいな感じもしますが、そうした印象を生むこと自体、獣骨とは少しく違った、鳥類と爬虫類の分類学的近さを物語るものかもしれません。
女学校と理科室は幻のように消えてしまいましたが、そこにあった標本は今もこうして残り、100年になろうかという昔の記憶をぼんやりと、あるいは鮮やかに伝えています。
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