近況2025年02月21日 18時56分08秒

神経痛はなかなか厳しいです。

書きたいこと、書かねばならないことはたくさんあるのですが、痛みがあるとなかなか文章が書けません。もちろん書くことに集中して痛みを忘れる…というパターンもあるとは思うし、実際そういう場面もありますが、持続的な痛みは一種の「精神的騒音」に他ならず、大音量で聞きたくもない音を聞かされ続けては、やっぱり文章を練るのは難しいです。

…とここまで書いて、はたとノイズキャンセリングイヤホンのことを思い出し、「痛みのもとだって、結局は神経を走る電気信号であり、「波」に違いなかろう。波であるからには、それと逆位相の信号をかぶせてやれば、痛みはぴたりとキャンセルされるはずだ」と思いつきました。そんな研究があるのかないのか、でも実用化されたらいいなあ…と夢想するぐらい、痛みに苦しめられている自分がいます。

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明日、MRI検査を受けることになっていて、私にとっては人生初MRIです。
炎症反応に拮抗して痛みを抑える薬に加えて、神経に直接作用する痛み止めも追加で処方してもらい、とりあえず科学の進歩の恩恵に浴しているのですが、でも痛みというのは人間存在の根源に触れるものがあるなあ…と、思考はいつもそこに戻ります。しかし人間存在の根源だろうが何だろうが、痛いものは痛くて、やっぱり痛みはないに越したことはないです。

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脊椎カリエスの激痛に耐えて文章を書きつづけた正岡子規の先例もあるし、泣き言はこれぐらいにして、私も少しずつ記事を再開します。

(病床の子規。死の2年半前の撮影。この頃はまだ身体を起こすことができましたが、徐々に寝返りすら打てない状態となりました。出典:『新潮日本文学アルバム 正岡子規』)

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