1910年のハリー彗星2006年05月30日 04時43分16秒

今から96年前のちょうど昨日撮影されたハリー彗星の絵葉書(日本天文学会発行)

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ハリー彗星

明治四十三年五月二十九日

東京天文台撮影

地球ヨリノ距離一千五百万里

頭部ノ直径約五万里(地球ノ約十六倍)

尾ノ長サ二十五度(約八百万里)

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この1910年の接近時(地球への最接近は5月19日)は、彗星の姿が素晴らしくよく見え、世紀の天文ショーに世界中が沸きました。また彗星の尾が地球に接触して人類はみな窒息死するという予言が出され、一部で騒ぎになったのもこのときのことです。

ちなみに当時の東京天文台はまだ麻布飯倉の時代。
写真は、当時の主力機材・口径20センチのトロートン赤道儀、または16センチのメルツ赤道儀で撮影されたものではないかと思います。