千年の古都で、博物ヴンダー散歩…益富地学会館(1)2011年10月18日 21時59分29秒

最近、ちょっと関西づいている気がしますが、先週の土曜日に京都へ行った話を書きます。今回の京都行きは、この前の神戸と同じく、ある品物を受け取りに行くのが本来の目的でしたが、そのついでに、これまで行く機会のなかった場所を大急ぎで回ることにしました。

   ★

この日は、まず京都駅からまっすぐに北上し、益富地学会館を訪ねました。
地下鉄丸太町で降り、広大な京都御苑の脇を通り、日本聖公会アグネス教会(明治31=1898年竣工)の瀟洒な建物をこえると、間もなく益富地学会館です。

(京都御苑)

(赤煉瓦のアグネス教会)

(益富地学会館外観)

■財団法人 益富地学会館公式サイト
 http://www.masutomi.or.jp/

創立者の益富寿之助(ますとみかずのすけ、1901~1993)氏のことは、以前このブログの中で、「鉱物界の牧野富太郎」とお呼びしたことがあります。氏は本業の薬局経営のかたわら、「日本鉱物趣味の会」を設立し、戦前から戦後にかけて、鉱物趣味の育成に努めた鉱物界の偉人。

(階段の踊り場に貼られた、益富氏の写真パネル)

その経歴から分かるように、氏はもともと鉱物学専攻の学徒ではありませんが、鉱物学プロパーの学者よりも、いっそう鉱物を愛し、鉱物に耽溺された方だったようです。(もっとも、「薬石効なく…」という慣用句が示すように、鉱物学と薬物学は歴史的に密接な関係があり、まったく無縁というわけではないでしょうが。)

益富地学会館は、昭和48(1973)にオープンした、鉱物趣味の西の聖地…といった場所らしいので、私自身鉱物のことは皆目分からないながらも、そのオーラに憧れて、一度行ってみたいと思っていました。

メインの3階展示室は、土日祝日のみ公開されています。



(この展示に触発された思いを振り返りつつ、この項続く)

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