廃プラネタリウム2014年04月09日 21時38分50秒

廃天文台に続き、廃プラネタリウムの話題。

これも他人様の記事の丸写しで恐縮ですが、先週の朝日新聞(4月5日)に、縣秀彦氏の投稿が掲載されていました。60年代にできたオールド・プラネタリウムはもちろん、バブル期に続々とできた瀟洒なプラネタリウムも、遠からず老朽化で廃館の危機を迎えることを憂える内容です。

朝日新聞 「私の視点」欄 (2014年4月5日)
国立天文台准教授  縣 秀彦
「プラネタリウム 地域での活用、広げよう」


縣氏は主に科学リテラシーの涵養という点から、プラネタリウム存続を訴えています。
私はといえば、この件をあまり大所高所から論じる備えはなくて、ただ子供たちがプラネタリウム体験に胸を弾ませる機会が失われ、プラネタリムという独特の空間が身近から消えていくのを情緒的に悲しむばかりです。

大きく倒したシートに身を横たえ、ドームの内面が徐々に暗くなっていくときの気持ち…
感傷だけでプラネタリウムの存続が図られるとは思いませんが、感傷がなければ存続は覚束ないとも思います。

コメント

_ S.U ― 2014年04月10日 08時02分49秒

 興味深く拝見しました。縣氏は科学の専門家になる人の育成に関心を持っており、玉青さんは純心な子ども達を応援されているのですね。どちらも重要な視点だと思います。
 
 プラネタリウムは科学施設としてお金と場所さえあれば設置が出来、昼夜天候を問わず見られ、ある程度の観客が安定して来る(リピーターの比率も高いし学校の授業でも来る)ことが保障される、ある意味安直な考えで設置できる設備だと思います。番組も外注が出来ます。
 でも、予算が乏しくなってきたときに、どのように番組の質を維持して、リピーターを惹きつけ、さらに将来の科学者の育成に繫げるのか、興味があるところです。

_ 玉青 ― 2014年04月11日 06時59分46秒

プラネタリウムは箱物の最たるものですね。
今は安直に作られた館が淘汰される過程にあるのだ…という見方もできるかもしれませんが、その廃止の手続きがこれまた安直だと、永く禍根を残すことになりそうです。

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