マテマティ家の紋章…カテゴリー縦覧:数学・図形編 ― 2015年05月23日 16時25分10秒
さて、カテゴリー縦覧はさらに進んで数学へ。
しかし、数学の話題になると、こんなふうにすぐ早蕨の萌えいづる春となって、私の理解を超えてしまいます。ですから数学の話題といっても、このブログでは、せいぜいが四則演算止まりです。
キーボードの隅にちょこんと置かれたのは、
極小のピンバッジ。その大きさは小指の爪ほどしかありません。
しかし、四則の演算記号を紋章風にあしらったデザインは秀逸で、最初見たとき、安野光雅画伯の数学絵本の表紙絵のようだと思いました。
しかし、四則の演算記号を紋章風にあしらったデザインは秀逸で、最初見たとき、安野光雅画伯の数学絵本の表紙絵のようだと思いました。
このピンバッジ、より正確に言うと「ラペルピン」という奴で、いわゆる襟章です。
上部に書かれた「COMPTOMETER」とは、アメリカで1880年代に生まれた機械式計算機の名称で、熟練したオペレーターの手にかかると、日本のソロバン同様、素晴らしい速さで加減乗除をこなしたものだそうです。コンプトメーターは、その高い実用性から、戦後も長いこと現役であり続け、1970年代まで製造が続けられたとか。
この襟章は、その熟練オペレーターを賞するためにメーカーが授与したもので、1920年代頃のものと聞きました。
本来はゴールドのチェーンがあしらわれていたようですが、今は失われています。
★
ところで数学記号の由来は、諸説入り乱れていて、中にはずいぶんと怪し気な説も耳にします。まあ由来はともかく、その初出年代については、以下のページが信頼できそうです。
■Table of mathematical symbols by introduction date(Wikipedia)
http://en.wikipedia.org/wiki/Table_of_mathematical_symbols_by_introduction_date
http://en.wikipedia.org/wiki/Table_of_mathematical_symbols_by_introduction_date
これによると、四則に関していちばん早く登場したのは、「+」の1360年頃。
以下、「-」1489年、「×」1618年、「÷」1659年となっているので、仮に上の紋章が実在するとしても、17世紀後半以降のものということになります。
以下、「-」1489年、「×」1618年、「÷」1659年となっているので、仮に上の紋章が実在するとしても、17世紀後半以降のものということになります。
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