フィリップス社の星座早見盤2006年01月26日 00時28分50秒


フィリップス社(ロンドン)は、老舗として今も営業中。

写真の品は当時の定番だったらしく、アンティーク早見盤としては最も頻繁に見るものです。20世紀初頭(~1920年代ぐらい)のものと言われます。

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1月27日追記:  …という風に、これまで思い、またそう称する業者もいたのですが、裏面の出版物の案内を改めて調べてみたら、私が持っているのは1950年頃の品と判明。意外に新しいものでした。しかし、もっと古い品があるのも確かで、要するに、同じデザインが何十年も息長く使われ続けたということです。(だから流通量も多い。)
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革を模した型押しの黒紙に金文字、紺地に散る白い星。華やかさと同時に渋みを感じさせるデザインは秀逸です。

古い早見盤は、このように4本の「角」があります。今の早見盤は、星図とカバー(楕円形の窓が開いている)の2層構造ですが、昔の早見盤は、正方形の台紙で円盤をサンドイッチした3層構造でした。正方形の台紙をくりぬいて細工した後に残った四隅が角状に見えているわけです。

コメント

_ mistletoe ― 2008年01月30日 18時23分33秒

star chart欲しいのがいっぱいです!
これと同じもの・・・持っている骨董屋さんがいて
購入を悩んでいます。(15000円)
一番出回っているタイプなんですね。
Henry Whitall社、George Philip & Sons・・・
ヨダレが出ます(笑)
青玉さん・・・師匠と呼ばせてください!
海外オークションでもなかなか目にしません・・・
検索が悪いのかな・・・それも運命か。

_ mistletoe ― 2008年01月30日 18時29分41秒

star chartではなくStarFinderが星座早見になるのですね。

_ 玉青 ― 2008年01月30日 20時33分49秒

mistletoeさま

出回っているといっても、常時売りに出ているというほどでもありませんので、やはりここでも忍耐と不断の注意が肝要かと。(←師匠気分で一寸偉そうですね)

冗談はさておき、師匠は願い下げです。ぜひ「同志」とお呼びください(笑)。

ところで、相場からすると、この品に15,000円はちょっと厳しい(高すぎ)ですね。普通に網を張っていれば、その半額でも十分入手は可能だと思います。

_ mistletoe ― 2008年01月31日 13時23分07秒

そうですか~やはりちょっと高いですよね。
躊躇して良かった♪
お持ちのものとダブったモノを発見の際には
お知らせ下さい。。。

_ 玉青 ― 2008年01月31日 23時07分57秒

合点!

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_ 天文古玩 - 2006年02月11日 07時47分54秒

1つ前の記事で紹介した星座早見に似ていますが、こちらはさらに古いバージョンです。

先日オークションサイトで見つけて購入。

回転板の周囲のフリル飾りがいっそう古風な感じ