神戸、悲運の巨人望遠鏡(2) ― 2010年02月20日 19時59分56秒
今週はわりあい忙しくて、ゆっくり記事が書けませんでした。
週末になって、ようやく少し自由が戻ってきました。
週末になって、ようやく少し自由が戻ってきました。
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さて、神戸の科学館訪問の話のつづき。
前日の晴天と打って変わり、2日目は朝から冷たい雨でした。
(雨にけむる神戸の町。ポートライナーの車窓から。)
三宮からポートライナーに乗り、「南公園駅」で下りれば、科学館はすぐ目の前です。
小学生の一団にまじって、10時頃に科学館着。
三宮からポートライナーに乗り、「南公園駅」で下りれば、科学館はすぐ目の前です。
小学生の一団にまじって、10時頃に科学館着。
問題のクック製望遠鏡は、5階の天体観測室にあります。
とりあえず観測室の前まで行きましたが、(当然)ドアは施錠されていて、中をうかがい知ることはできません。説明板によると、「太陽黒点とプロミネンスの観察は1日2回。①11:40~12:00、②13:30~13:50」云々とあって、しかも「雨天・曇天時は中止」と書かれています。何だか悪い予感がしました。受付に戻り確認すると、やっぱり今日の観測会は中止だそうです。
残念。でも、どうしてもあきらめきれなかったので、ダメで元々と思い、天文史の愛好家(怪しい…)であることをアピールしつつ望遠鏡を見学できないかお願いしてみたら、すんなりOKが出ました。良かった。お忙しい中ご案内いただいた学芸員のK氏に深く感謝いたします。
薄暗いドームの中だと、液晶ファインダーをのぞいても被写体が確認できず、適当に構えてパシャパシャフラッシュをたいたので、写真がうまく撮れませんでした。
鏡筒や架台は、移設に際して淡いグリーンに再塗装されています。
元はたぶん上野のトロートン望遠鏡のような感じじゃなかったかと思います。
中太の葉巻型のシルエットもちょうどトロートン望遠鏡のような感じで、古風なたたずまいです。素材の関係で、剛性を確保するために、こういう形状になったのかもしれません。
元はたぶん上野のトロートン望遠鏡のような感じじゃなかったかと思います。
中太の葉巻型のシルエットもちょうどトロートン望遠鏡のような感じで、古風なたたずまいです。素材の関係で、剛性を確保するために、こういう形状になったのかもしれません。
(↑架台)
上の写真の左端に見える目盛り環。クックの社名が彫り込まれています。

↑今は取り外されているブラッシャー製運転時計。
この望遠鏡をレストアしたのは西村製作所で、そのときに追尾装置はモータードライブに改められています。ただし、天体の導入は今でも手動で行うとのこと。
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いよいよ、記事のタイトルにもあるように、この望遠鏡が「悲運の巨人」たる所以を書かねばなりませんが、紙幅が尽きたので、それはまた明日。
(この項つづく)
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