夜のプラネタリウム ― 2017年06月04日 10時08分48秒
1939年、ニューヨーク万博でプラネタリウムを開設する計画が頓挫したこの年、無事開館にこぎつけたプラネタリウムがあります。
それがピッツバーグのブール・プラネタリウム。
昨日の絵葉書同様、これも開館と同時期に作られたリネンタイプの絵葉書ですが、そこに漂うムードはまったく異なります。昨日のにぎやかさに比べて、こちらは人っ子一人いない、無人のプラネタリウム。何だか静かすぎて怖いぐらいです。
森閑とした夜のしじま。
この無音の世界で活動するのは、青くまたたく星たちのみ。
昨日のニューヨーク万博のプラネタリウムは、現実のようでいながら、はかない幻に過ぎませんでした。ブールの方は確かな現実のはずなのに、やっぱりどこか夢で見る光景めいて、いっそ超現実的な感じすらします。
★
プラネタリウムが寝静まる頃、空には星が輝き出します。
夜空の星こそ、プラネタリウムが見る夢なのかもしれません。
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