ひとり雨聞く秋の夜すがら2024年11月15日 14時57分55秒



今週は仕事に追われていました。
そして記事を書く時間がない分、ブログの来し方行く末を少し考えていました。

このブログもずいぶん長く続いていて、年が明ければ満19歳で、20周年も目前です。ブログを書くことで得たものは多いですが、それでも正直、長く続け過ぎた気もします。今となってはほとんど誰も訪ねてこない、こんなブログを続ける意味がどれほどあるのか、そう正面から自問したことはないですが、でもやっぱりそれは考える必要があります。

確かに熱心にコメントを書き込んでくださる方もいます。しかし、そういう閉ざされた会話に自足するのも、ちょっとどうなのかなあ…と思わなくもありません。それだと、ネットという公共空間に情報を挙げている意味が至極薄い気がします。

端的にいえば、ここにはすでに自己満足という以上の意味はないのです。

   ★

しかし、じゃあそろそろ店仕舞しようか…と言い切れないのも悩ましいところで、なんとなれば、このブログは「私自身が読みたいブログ」でもあって、よそに同様のコンテンツがあればそっちをROMる手もあるのですが、それが無い以上、結局自分で書いて自分で読むという、まあ言葉は悪いですが「自涜行為」に走らざるを得ないわけです。

   ★

こういう煩悶を抱くのは、ブログ年齢18歳という若さの故かもしれず、この先30歳とか50歳とかになれば、「あの頃は若かったなあ」と笑い飛ばせるようになるんでしょうかね。ブログ年齢50歳という先人はいないので、よくはわかりませんが、できればそうあってほしいものです。

コメント

_ 歐陽亮 ― 2024年11月15日 18時02分46秒

これは私の心配でもあり、私のブログは 18 年前に 2 回移転し、2 回の閉鎖と 2 回の再構築を余儀なくされました。また、読む人もはるかに少なくなり、ブログは時代遅れだと思っている人もたくさんいます。しかし、50歳になった現在も執筆を続けています。私はブログを文章を書く練習場所であり、いつでもアクセスできるデータ保管場所だと考えています。あなたのブログも情報量が豊富なので、これからも存続してほしいと思います。

_ りんごの樹 ― 2024年11月16日 07時22分10秒

初めてのコメント送らせていただきます。
何年も前から楽しみに読ませていただいている私のような者もいますので、永く続けてくださると嬉しいです。
しばし、現実から近くて遠い世界に思いをめけぐらすよすがにさせていただいています。

_ 玉青 ― 2024年11月17日 07時24分23秒

○欧陽亮さま

欧陽さんとは「ブログ同期」ですね!

人間の18歳は元気な若者ですが、ブログの18歳をそれと同列に扱うことは、とてもできませねん。生身の人間は、何もしなくても自動的に18歳でも、30歳でも、80歳にでもなりますけれど、ブログの方は違いますからね。そこには「続ける」という意志と、「書く」という行動が伴わないといけないので、この2つを共に維持し続けることは相当大変だと実感しています。

しかし、書けば書いただけのことはあります。
欧陽さんが仰るように、文章を書く練習にもなるし、その集積は自分自身にも役立つアーカイブにもなります。そして何よりも、今日の記事で書いたように、それは「暇つぶし」の手段としては至極上等の部類で、それはあたかも往古の文人が詩を詠んだり、随筆を書いたりしたのと同じく、自己や自然との対話である…というと、ちょっとカッコつけすぎかもしれませんが(笑)、まあ書けるうちは続けようと思います。

ちなみに、以下は2年前の、しかも日本国内限定の調査結果ですが、若い人も含めて、最近でも意外にブログを見ている人は多いようです(その一方で見てない人は全然見てないですが、それはブログがブームだった昔も同じでしょう)。

■「ブログを見たり、書いたりする人はどのくらい?ふだん見ているジャンルは?」
https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/39590287.html


○りんごの樹さま

ありがとうございます。大いに心が励まされました。
HNをお借りして、今の心持を言葉にすると、「たとえ明日、世界が滅亡しようとも、今日わたしはりんごの木を植える」ような心境とでも言いましょうか。ある方向から見ると全く無駄に思えることが、別の方向から見ると大きな意味を持っている…世の中にはそういうことがたくさんあると思いますが、このブログもまたそうなのかもしれません。
まあ、永遠に続くことはないにしても、当面は続きますので、今後もぜひお立ち寄りいただければ嬉しく思います。

_ 歐陽亮 ― 2024年11月17日 11時56分30秒

書き続ける意志と行動には本当に根気が必要で、何度も諦めそうになった経験もあります。今では読者の数などあまり気にせず、気楽に書いています。結局のところ、私のブログの範囲は最初から非常に不人気でした。
若者がブログを読み返そうとするのは、過剰な音声や映像への反撃なのだろうか。ブログが大量に淘汰される時代を乗り切ることができれば、読まれる可能性は高まるかもしれない。

_ 玉青 ― 2024年11月18日 07時11分13秒

そうですね、日本では「継続は力なり」という言葉があります。
そして続けないことには何も始まりませんから、お互い今後も頑張りましょう!

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