惑星X、迫る ― 2017年08月18日 22時51分25秒
土星堂の営業成績挽回も重要な問題ですが、天文古玩的には、下の品にいっそう興味を覚えます。
長さ12cm、つまりちょうどガラケーぐらいの板に、金属板を留めた印刷ブロック。
側面から見ると、エッチングを施した薄い銅板が、アンチモニーの厚板に圧着されているのが分かります。
で、肝心の絵柄なんですが、この金属板は縦長の台形をしていて、上から下へと徐々に絵柄が大きくなっています。
てっぺんにある最も小さな図と「18」の文字。
次いで「28」となり…
さらに「36」を経て…
最後の「42」に至ります。
いずれも、円の内部にモヤモヤした模様が描かれ、これが球体の表面であることを窺わせます。
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果たしてこれは何なのか?
私の目には、いかにも時間経過に伴う惑星の見え方の変化を示した図に見えます。
でも、もしこれが火星なら、大陸や極冠がもっと明瞭に画かれても良いはずです(時代によっては、さらに運河のネットワークが刻まれて然るべきところ)。
このモヤモヤした取り留めのない感じは、むしろ金星に近い印象ですが、金星のような内惑星だったら、見かけの大きさの変化とともに、月のような満ち欠けが伴うはずです。
それなら、いっそ天王星や海王星なのか?
そもそも、各数字の意味は何か?日数か、年数か、それとも別の何かか?
――すべては謎に包まれています。
ここはいっそ、「かつて地球に急接近した、惑星Xのスケッチ」ということにしておきましょう。
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今後の手がかりとして、<ネガポジ反転 & 左右反転>の画像も、ついでに掲げておきます。
答がお分かりの方、ご教示どうぞよろしくお願いします。
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