星になった天文学者2018年06月01日 07時09分38秒

星のおもちゃにもいろいろあります。
最もメジャーなのは、トランプを含むカードゲームで、次いで双六ゲームでしょう。
でも、今日は「パズル」の話。

   ★

1900年代初頭のフランス製の素朴なゲーム。


名刺よりもちょっと大きいぐらいの紙封筒に、「天文学者 L’ASTRONOME」の文字が見えます。


中身は三角形の紙に刷られた天文学者のカリカチュア。
先ほどの封筒の説明書きを読むと、この3枚の紙片を並べて星の形を作りなさい、それと同時に、望遠鏡を覗いている天文学者の全身像を作りなさい…という問題が書かれています。


この3人を使って、ですよ。どうです、分かりますか?

まあ、あまり時間をとるようなものでもないので、サクっと正解に行きますが、このパズルはなかなか親切で、答を記した紙が同封されています。


なるほど。


印刷や紙の切り方が雑なので、ちょっと全体が歪んでいますが、たしかにそれっぽい天文学者が出現します。横にした本を望遠鏡に見立てるというのが、カギでしたね。

   ★

素朴といえば、これ以上ないというぐらいの素朴さです。
日本だったら、メンコやべっこう飴と一緒に売っててもおかしくないですが、どうでしょう、フランスにも駄菓子屋ってありますかね?あるいは、洟垂れ小僧ではなしに、ひげ面の大人が、居酒屋のテーブルでちょこちょこやったりしたんでしょうか?


コメント

_ S.U ― 2018年06月01日 18時49分22秒

これは、たわいもないパズルですね。
 値段は書いてないのですよね。
 これ1個だけ売っていたなら、駄菓子屋っぽいと思います。昭和時代の日本の駄菓子屋だと、戦後なら値段が10円とか5円とか。居酒屋に行くような大人が財布から取り出す単位のお金ではないと思います。何かの景品なら話は別です。

_ 玉青 ― 2018年06月02日 17時18分01秒

やっぱり駄菓子屋の線でしょうかね。
「駄菓子屋」をグーグルに仏訳してもらうと「magasin de bonbons」と出たので、このフレーズで画像検索したら、確かにフランスにも駄菓子屋っぽい店はあることが分かりました。さらに1900年代初頭はどうか?と思って、古葉書をあさったら、以下の商品に行き当たりました。
https://www.ebay.fr/itm/METIER-COMMERCE-BOUTIQUE-MAGASIN-DE-BONBONS-DRAGeES-BIBELOTS-ANCIENS/271333676395?hash=item3f2cbf556b:g:xdwAAOxyRNJSl2eg
ここなら件の三角くじみたいなゲームを置いていても不思議ではないですが、真相は茫洋としています。

_ S.U ― 2018年06月02日 19時05分57秒

なるほど。これは懐かしい駄菓子屋ですね。ボンボン菓子などをビンに入れて量り売りしている店は、子どもの頃の田舎にもありました。

 ところで、現在、日本で買い物に使える最少金額単位は1円ですよね。今は、1円では何にも買えません。おそらく5円でもないと思います。今調べると、「銭」の単位が通用停止になったのは昭和28年だそうで、私が子どもの頃には駄菓子屋で、ザラ紙とか小さな飴とかは50銭とかの値段がついていました。もちろん、50銭玉は通用していませんでしたので、2個セットで1円で買ったものです。
 長年使ってきた1円玉も、消費税が10%になったら消えてしまうかもしれません。 

 なんでこんなことを言ったかというと、駄菓子屋では10円玉で買い物というのが私の魂に染みついており、フランスの駄菓子屋では、子ども達はどんなコインを握りしめていたのかと思いをはせずにはおられず、Wikipedia「フランス・フラン」をざっと見たところ、20世紀初頭のフランスでは、1サンチームが最小単位でした。当時は1フランが小さな銀貨だったので、これの価値はわかりませんが、たぶん今でいうと1000円くらいの価値なのでしょう。日本で100円玉が銀貨だった頃は、やはり今の1000円くらいの値打ちがありました。だとすると、1サンチームは10円になり、ボンボンとか紙のパズルとかは1サンチームの単位で売っていたものと想像します。

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