マッチ棒の星座 ― 2023年11月23日 07時47分44秒
マッチラベルに執着するようですが、手元の紙モノファイルをめくっていたら、こんな品が出てきました。
一瞬「?」と思いますが、マッチ箱にはマッチ棒の星座絵を…という至極シンプルな発想なのでしょう。見るからに愛らしいです。
天上で燃える星と、指先で燃えるマッチ。
星は巨大なマッチであり、マッチは極小の星だ――そんな連想も働きます。
モダンであり、同時にプリミティブな感じも受けますが、何でも「棒人間」というのは先史時代から描かれているそうで、人間が対象をとらえる際の基本的パターンとして、こういうスティックフィギュアは、ヒトの脳に古くから刻み込まれているのでしょう。こういう絵柄を愛らしいと感じるのも、そうした原始の記憶が刺激されるからなのかも。
★
例によって、モノの素性についても付言しておきます。
このマッチラベルはドイツのA&Oマーケットの宣伝用で、ドイツ語版のWikipedia【LINK】を参照すると、A&Oはドイツの複数の食品卸業者が集まって、1953年に共同で設立したショップブランドだそうです。一時はドイツ国内にずいぶん店舗を展開したものの、徐々に勢いを失って、2016年に最後の店舗が閉店した由。このマッチラベルは、A&Oがまだ元気だった頃、1950~70年代に配ったものかな?と想像します。
コメント
_ S.U ― 2023年11月23日 08時45分15秒
_ 玉青 ― 2023年11月26日 19時37分47秒
お褒めにあずかり恐縮です。こういうのは大きな徳用マッチをテーブルに置いて、自分なりに工夫する楽しみもありますね。できるだけ省筆しながら、いかに対象の特徴をうまく捉えるか、子供の知育やお年寄りの脳トレにも良さそうです。
ときにお尋ねの件ですが、S.Uさんの子供時代の記憶と結びついた品がどんなものかは、私自身、昔も今も見た記憶がありません。でもさっき「ガム 包み紙 星座」で検索したら、ヤフオクにドラえもんの「みあげておほしさまシール」というロッテの包み紙がセットで出品されていて、その発売年が2015~16年と知って、「え!」と驚きました。ガムの包み紙なんて、マイナーなレトロアイテムかと思いきや、今も新作が出ているという意味で、立派な現役みたいです(鬼滅の刃シリーズとかもありました)。
ときにお尋ねの件ですが、S.Uさんの子供時代の記憶と結びついた品がどんなものかは、私自身、昔も今も見た記憶がありません。でもさっき「ガム 包み紙 星座」で検索したら、ヤフオクにドラえもんの「みあげておほしさまシール」というロッテの包み紙がセットで出品されていて、その発売年が2015~16年と知って、「え!」と驚きました。ガムの包み紙なんて、マイナーなレトロアイテムかと思いきや、今も新作が出ているという意味で、立派な現役みたいです(鬼滅の刃シリーズとかもありました)。
_ S.U ― 2023年11月27日 06時41分13秒
星座のガムの包み紙、お調べありがとうございます。
今朝、私も(再度)色々と文言を変えて検索してみましたが、ついに見つけました。
古書店さんのページで紹介されている本、
https://www.kumanekodou.com/22317/
『チューイングガムのつつみ: 懐かしいチューイングガムのつつみのコレクション』 小槌義雄 著
があって、そこに、「プラネタリューム カネボウハリス」 とあるのが私の記憶していたものであると思います。掲載の例を見ていただくとわかりますように、「50種類ある」ということで、クイズになっていて本問はものすごく難解です。ほぼ天文マニアしかわからないでしょう。なお、私が1つだけ見たものは別の星座で、やはりクイズ形式になっていて答えは「うお座」と記憶しています。改めて、ディープ天文の品であったことを知り、コレクションできなかったことを残念に思います。
「水につけると答えがわかる」というのは当時お菓子のオマケでも良くあった手法ですが、これは、水をつけると白い線や文字が現れ、ロウを含むインキで印刷されているものと子ども心に推定していたように思います。(実際の技術は知りません)当時の私は、うお座というのは星座占いに出てくるということ以上は知りませんでした。魚が二匹なので記憶に残ったのでしょう。
なお、ブランド表記は、「ハリスガム」→「カネボウハリス」→「カネボウ(食品) ハリスガム」と変遷したらしく、カネボウハリス という社名ブランドは、1964~72年に限られるようです。なお、私の記憶で、この包み紙を見たのは、1967~68年頃です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/クラシエフーズ
今朝、私も(再度)色々と文言を変えて検索してみましたが、ついに見つけました。
古書店さんのページで紹介されている本、
https://www.kumanekodou.com/22317/
『チューイングガムのつつみ: 懐かしいチューイングガムのつつみのコレクション』 小槌義雄 著
があって、そこに、「プラネタリューム カネボウハリス」 とあるのが私の記憶していたものであると思います。掲載の例を見ていただくとわかりますように、「50種類ある」ということで、クイズになっていて本問はものすごく難解です。ほぼ天文マニアしかわからないでしょう。なお、私が1つだけ見たものは別の星座で、やはりクイズ形式になっていて答えは「うお座」と記憶しています。改めて、ディープ天文の品であったことを知り、コレクションできなかったことを残念に思います。
「水につけると答えがわかる」というのは当時お菓子のオマケでも良くあった手法ですが、これは、水をつけると白い線や文字が現れ、ロウを含むインキで印刷されているものと子ども心に推定していたように思います。(実際の技術は知りません)当時の私は、うお座というのは星座占いに出てくるということ以上は知りませんでした。魚が二匹なので記憶に残ったのでしょう。
なお、ブランド表記は、「ハリスガム」→「カネボウハリス」→「カネボウ(食品) ハリスガム」と変遷したらしく、カネボウハリス という社名ブランドは、1964~72年に限られるようです。なお、私の記憶で、この包み紙を見たのは、1967~68年頃です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/クラシエフーズ
_ S.U ― 2023年11月27日 12時23分56秒
[前項に追記]
他にも、カネボウハリスからは、「宇宙飛行シリーズ」も出ていたようで、こちらは記憶にありませんが、感激です。
https://jaa2100.org/entry/detail/036363.html
上記サイトでは、「1959年」となっていますが、これは衛星の打ち上げ年で、ガムの販売は、ブランド名から1964~1972年ということになると思います。
他にも、カネボウハリスからは、「宇宙飛行シリーズ」も出ていたようで、こちらは記憶にありませんが、感激です。
https://jaa2100.org/entry/detail/036363.html
上記サイトでは、「1959年」となっていますが、これは衛星の打ち上げ年で、ガムの販売は、ブランド名から1964~1972年ということになると思います。
_ 玉青 ― 2023年11月28日 20時09分32秒
おお、これぞ自問自答、もとい独立不羈。
執念の調査が実を結びましたね。積年の疑問に答が出たこと、まことにおめでとうございます。
執念の調査が実を結びましたね。積年の疑問に答が出たこと、まことにおめでとうございます。
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地上の小さな火で、天の星を形取る発想。
しかも、棒の部分が星座線。
しかも、12とか88あってコレクションもできる。
しかも、自分で新たにデザインしたり、他人に見せて何座か問うなど、パズルにもなる。
完璧です。
日本では、こういうのは出ていないのでしょうか。
私の記憶でマッチ箱というと、商店や飲食店のものが大半で、お金を払って買うマッチは、徳用マッチと言って大箱で、かまど(へっつい)の上に置いておくような物でした。だいたい、黄色と赤で、ニワトリとかツバメとか旭日のデザインで、バリエーションはなかったです。
ここで、連想からの脱線ですみませんが、以前も問い合わせたことがあるように思いますが、昭和40年代前半の日本のチューインガムで、内側の包み紙が星座の紹介になっているのがありました。こういうものはコレクションになっていますでしょうか? 私はその時は、星座に興味を持っていなかったので捨ててしまいその後買いもしなかったのですが、その直後から星座を独習するようになり、銘柄も忘れてそれ以後は見つけられず、ずっと惜しく思っています。