ジョバンニが見た世界…天文掛図の話(7) ― 2008年07月26日 13時41分43秒
ようやく気分が正常に戻ってきました。
まあ、オークションでしくじるたびに出家する必要もないわけで。。。
★
さて、気を取り直して、しばらくぶりに地味な連載を続けます。
「銀河鉄道の夜」の天文アイテムを考証しようという話。依然、冒頭の2、3行からさっぱり前に進みませんが、ねちっこく星座の掛図の話です。
すでにモデルの最有力候補として、日本天文学会が発行した「新撰恒星図」(http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/05/21/3533856)を挙げました。
ただ、あの小説世界を視覚化するという、当初の狙いに返ると、「モデル即キャスト」とも言い切れず、モデル以上にフォトジェニックな、賢治に見せた時に「これはいいスナ!」と言いそうな、そんな品があれば…。
小学校で使われた大きな黒い星座の掛図はないか?
それらしきものはあります。
ある!と言い切れないのは、文字で見るばかりで、実物がどんなものか分からないからです。
1956年に出た学用品のカタログ(http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/01/20/2569245参照)によると、星座掛図は各社から出ています。
○集画堂
村上忠敬編 『気象と天文』 13枚組 3.6尺×2.6尺(約109×79cm)
※夏の星座、冬の星座の2枚を含む
○教育科学社
『天体星座図譜』 表紙とも7枚 B列全版(約103×73cm)
※北天、南天、春・夏・秋・冬の星座の6枚構成
○日本教図
鏑木政岐・正野重方監修 『天文気象掛図』 前後編各11枚 B全版
※前編が天文の部。春夏秋冬の星座4枚を含む
○ふじ出版
天文教育研究会編 『全天星座表』 天井掲示用(サイズ不明)
最後のものはちょっとそそりますね。天井に貼り付けて、みんなで振り仰ぐ星座の絵。
前3者はいずれも組み物の一部で、表紙からペランペランめくっていくと、星座の図が現れるという品です。それも悪くはないんですが、何かこう、もうちょっと深みが…
(もったいぶりつつ、明日につづく)
まあ、オークションでしくじるたびに出家する必要もないわけで。。。
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さて、気を取り直して、しばらくぶりに地味な連載を続けます。
「銀河鉄道の夜」の天文アイテムを考証しようという話。依然、冒頭の2、3行からさっぱり前に進みませんが、ねちっこく星座の掛図の話です。
すでにモデルの最有力候補として、日本天文学会が発行した「新撰恒星図」(http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/05/21/3533856)を挙げました。
ただ、あの小説世界を視覚化するという、当初の狙いに返ると、「モデル即キャスト」とも言い切れず、モデル以上にフォトジェニックな、賢治に見せた時に「これはいいスナ!」と言いそうな、そんな品があれば…。
小学校で使われた大きな黒い星座の掛図はないか?
それらしきものはあります。
ある!と言い切れないのは、文字で見るばかりで、実物がどんなものか分からないからです。
1956年に出た学用品のカタログ(http://mononoke.asablo.jp/blog/2008/01/20/2569245参照)によると、星座掛図は各社から出ています。
○集画堂
村上忠敬編 『気象と天文』 13枚組 3.6尺×2.6尺(約109×79cm)
※夏の星座、冬の星座の2枚を含む
○教育科学社
『天体星座図譜』 表紙とも7枚 B列全版(約103×73cm)
※北天、南天、春・夏・秋・冬の星座の6枚構成
○日本教図
鏑木政岐・正野重方監修 『天文気象掛図』 前後編各11枚 B全版
※前編が天文の部。春夏秋冬の星座4枚を含む
○ふじ出版
天文教育研究会編 『全天星座表』 天井掲示用(サイズ不明)
最後のものはちょっとそそりますね。天井に貼り付けて、みんなで振り仰ぐ星座の絵。
前3者はいずれも組み物の一部で、表紙からペランペランめくっていくと、星座の図が現れるという品です。それも悪くはないんですが、何かこう、もうちょっと深みが…
(もったいぶりつつ、明日につづく)
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