冷タイ雨ニモ負ケズ西荻周辺散歩2008年11月10日 21時09分23秒

週末は寒い日が続きました。

一昨日はハーシェル協会の年会。いろいろ協会の将来について議論もありましたが、まずは無事に終わりました。

そして昨日は、いくぶん変わった顔ぶれで西荻周辺を散歩。
そのメインは「錬金術師の招待状」というイベントでした(http://www.giovanni.jp/event/information.htm)。その会場で、予約してあった雑誌「htwi(ヒッティ)」の鉱物特集号を無事受領。この雑誌は、主催者の一人、Mistletoeさんに無理を言って、半年前から取り置きをお願いしてあったもので、まことに感無量です。半年間命があって、本当に良かった。人間はやっぱり辛抱が肝心であることを、この雑誌に教えられた気がします。

会場では、超人的な技巧のスコープ作品で知られるアーティスト・桑原弘明氏にちゃっかりサインをいただいたり、理系雑貨の老舗・遊星商会さんにご挨拶したり、いろいろ嬉しい出会いもあって、しみじみ良かったです。

会場自体はこじんまりしたスペースだったんですが、とにかくものすごい人出で、世にヴンダー好きの人がかくも多いかと、改めて驚いた次第です。

(htwiの他に、アリバイ的にウニの仲間のスカシカシパンを購入したんですが、長っ尻のわりにはあんまり売り上げに貢献もせず、主催者にとっては×な客だったでしょう。スミマセンでした。)

コメント

_ S.U ― 2008年11月11日 08時49分50秒

玉青様、充実した週末を過ごされたようですね。「半年間命があって、本当に良かった」というのはよくわかります。「半年」というのが微妙な期間です。

私は、週末は二日連続、半分は仕事がらみで、「つくば科学フェスティバル」に出かけてきました。ノーベル賞受賞の小林氏と麻生首相も訪れたというけっこうなイベントだったのですが、残念ながらタイミングが合わず「なま」で出会うことはできませんでした。
 
 そこで、「鉱物の缶詰」なるものを買ってきました。富士コスモサイエンスというところが出しているものです。知らなかったのですが、ネット販売もあるようです。値段はネット価格と同じでした。
http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9-MX70-%E9%89%B1%E7%89%A9%E3%81%AE%E7%BC%B6%E8%A9%B0/dp/B001J54V8C%3FSubscriptionId%3D1HVCHF1SXF821QCXT6G2%26tag%3Dkoubou-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3DB001J54V8C

鉱物は三種で、うち二種は開けてのお楽しみということです。ちなみに、私の買ったのは、「水晶(単結晶)」、「方解石(ブルーカルサイト)」、「珪孔雀石」でした。当然のように開けてしまったのですが、鉱物の缶詰は開けずに飾って置くほうが夢があって値打ちがあるのかもしれません...もう1個どこかで買いますか。でも、それも開けちゃうだろうな。

 それから、そのサバ缶ふうの外観から、例の足穂先生の『水晶物語』の少年の友達に、硫酸銅がきれいだったのでネコのえさに混ぜて食べさせたという剛の者がいたことを思い出しました。

_ 玉青 ― 2008年11月11日 20時29分21秒

ほほお、鉱物の缶詰ですか。
賞味期限が気になりますが、まあ缶より長持ちすることは間違いないでしょう。すると、「缶の鉱物詰め」のほうが実際的…?

ときに缶詰といえば、「宇宙の缶詰」というのを見たことがあります。宇宙がすっぽり缶に収まっているという。どうやって宇宙を缶に詰めたかは、以下をご覧いただければ…
http://page.freett.com/ohnopage/kyo_uchu2.html

同じ手法で「宇宙を内包した人体」というのも、何かマンガか小説で見た気がします。こちらは一寸グロいですね。

_ S.U ― 2008年11月12日 23時01分40秒

賞味期限?! とあわてて缶の底を見ても何も刻まれていませんでした。おそらくJAS法の適用外なのでしょう。

  「缶の鉱物詰め」も「宇宙の缶詰」も逆転の発想ですばらしいです。確かに、次元が3以上の空間中の単連結の閉空間の外と内は位相数学的には等価です(いいかげんなことを書いていますのでどうか真にうけないでください)。

 「宇宙を内包した人体」は確かにちょっとグロですが、我々がいる宇宙全体がもっと巨大な入れ物とか生物の体内に包まれていてその外側にも世界がある、というのは、古典にも出てくる発想です。学校時代にこういうアイデアを友達と議論しながら、背中がゾゾッとしたことはありませんか?

_ Mistletoe ― 2008年11月13日 16時42分51秒

玉青師匠!
わざわざお越し頂きありがとうございました~~~!
売り上げなんぞ、驚異の世界には関係ございません。
長居して頂くのが今回のイベントの目標でした…が
混雑してあまりゆっくりして頂けませんでしたね;;;
12/6~12/20までの桑原氏の個展もワタシ、12/6と
12/19と12/20とスタッフで在廊しております。
もしお時間がございましたら…。。。

_ 玉青 ― 2008年11月13日 20時28分00秒

>S.Uさま

ありました、ありました。原子の構造と太陽系をパラレルに捉えて云々という奴ですね。
大小の宇宙が入れ子になっているという発想は、手塚治虫の「火の鳥」にも露骨にありましたし、明治時代の科学啓蒙書にも既にそういう論があったらしくて、根は深そうですね。観念としては、ひょっとしたら古代にまで遡るかもしれません。

>Mistletoeさま

八面六臂、神出鬼没ですね!
12月はたぶん難しいと思いますが、いずれどこかでゆるりとヴンダーをアレコレものがたりましょう。
ご厚意重ねて感謝申し上げます。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック