図鑑細見…カラー図版のはなし(2) ― 2009年08月12日 21時42分47秒
(前のつづき)
こちらは、多色石版画(クロモリトグラフ)の図版例。
1908年にイギリスで出た甲虫ハンドブックの挿絵拡大です。
当時はクロモと網点印刷の端境期ですが、当時の網点は肉眼でもすぐに分かるぐらい、かなり目が粗かったので、今見ると非常に粗悪な印象を受けます。その分、クロモの優秀さが目立った時期です。
印刷は基本的に「線」と「色」の2本立てです。
微妙な濃淡や色合いには点刻表現(ドット)が用いられており、これが前代の手彩色とは異なる点。これこそ機械による大量のカラー印刷を可能にした要因でもあります。ある意味、クロモは網点印刷の露払い的な立ち位置にあると云えるかもしれません。
(さらにつづく)
こちらは、多色石版画(クロモリトグラフ)の図版例。
1908年にイギリスで出た甲虫ハンドブックの挿絵拡大です。
当時はクロモと網点印刷の端境期ですが、当時の網点は肉眼でもすぐに分かるぐらい、かなり目が粗かったので、今見ると非常に粗悪な印象を受けます。その分、クロモの優秀さが目立った時期です。
印刷は基本的に「線」と「色」の2本立てです。
微妙な濃淡や色合いには点刻表現(ドット)が用いられており、これが前代の手彩色とは異なる点。これこそ機械による大量のカラー印刷を可能にした要因でもあります。ある意味、クロモは網点印刷の露払い的な立ち位置にあると云えるかもしれません。
(さらにつづく)
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