青く透明な <国立科学博物館>2010年10月10日 22時23分14秒

3連休も何だかバタバタしているうちに終わりそうです。
澄んだ秋空に、高く高く雲が浮んでいるというのに。
俗塵にまみれて過ごすのが勿体ないとは思うのですが、なかなか思うに任せません。

  ★

上野の科博といえば思い出すのが、小林健二氏の詩集 『みづいろ』。
ここには、ずばり「国立科学博物館」と題された詩が収められています。

■小林健二(著/装丁) 『みづいろ』、銀河通信社、平成17年
 (http://www.aoiginga.com/book05.html

遠い夏の日に友人とふたりで訪ねた「博物館の町」。
1967年、確かにあの場所に存在しはずの、でもどこか幻じみた科博の姿。
幼い友人に抱いた、淡い、恋とも言えぬほのかな感情。

科博がこれほどまでに繊細なトポスとして描かれたことは、小林氏以前には(そして以後も)ないと思います。
その一節を紹介しつつ、昔の科博の匂いを考えてみようと思います。

(この項続く。写真右は、小林氏が調合した香油 「冬緑松針油」。同じく銀河通信社で販売されています。http://www.aoiginga.com/gingaFrameset-12.html

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